【ゴルフジム】「ドライバーが150Yぐらいしか飛びません。もっと速く振りたいのですが…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「速く振れなくてドライバーが飛ばない」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ


教える人/吉本舞
よしもとまい。佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」の資格を持つ。レッスンでは楽しみながらの上達を目指す。動画配信チャンネル「maimai GOLF」などを通じレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
<今週のお悩み>
「速く振れなくてドライバーが飛びません」
●松原めぐみさん(ゴルフ歴13年/ベストスコア86/平均スコア100)
インパクト直前の位置で、手元が右サイドに残っている(3コマ目)。これはリリースが早い証拠。また、フォローで右手のひらが空を向いていて、フェースを効果的に返せていないことがわかる(4コマ目)
松原 ドライバーが150ヤードくらいしか飛ばないんです。
吉本 インパクトゾーンのフェースローテーションが少し弱い感じがしますね。フォローで手元が浮いて、ヘッドが前に出ない振り方になっています。
松原 ヘッドが走っていないってことですよね? でも、走らせ方がよくわからなくて……。
吉本 たとえば、ヘッドを地面から少し浮かせて素振りをしたりすると、ヘッドが自然に返る振り方になりやすいです。
松原 空中を振ってヘッドをくるんと返すには、左手をギュッと握っているとダメですね。
吉本 そうなんです。グリップするときに、左手首をぶらぶらさせて、なるべく力を抜いて握るのもヘッドを走らせるためのコツのひとつです。
松原 なるほど。
ヘッドが返る振り方になっていません

吉本 ヘッドが走る振り方のコツがわかったら、次は振るスピードを上げていきます。飛距離を出すには、どうしてもヘッドスピードを上げる必要がありますから。ただし、ボールがあると「振ること」に集中しづらいので、これも素振りでやるのがいいです。ビュンと音が鳴るくらい頑張って振ってみてください。
松原 速く振るのって、全身を使う感じがします。
吉本 よく「フォロー側で音が鳴るように」と言われますが、かなり速く振らないとそれは難しいので、インパクトの辺りで音が鳴るイメージで大丈夫です。
これで解決!
「ヘッドが自然に返る
振り方を身に付けよう」
ティーを低くしてボールを打つ

普段よりも低いティーアップでボールを打つには、インパクトゾーンをできるだけ「平ら」にして、フェースが自然に返る振り方をする必要がある。手元が動きすぎてしまうと、ボールは上がりづらい

Point 1
フェースが背中側を向くように振り抜く

インパクトゾーンで適切にフェースが返る打ち方をすると、フォローではフェースが背中のほうを向く。フェースが上向き、あるいは目標方向を向くのは、ヘッドが振り子の動きをしていない証拠
Point 2
左手首をできるだけ柔らかく使う

グリップする前に左手首の力を抜いてぶらぶらさせ、そのままのイメージでクラブを握る。左手首が脱力していることで、フォロー側でクラブを返しやすくなる
Drill
ヘッドを地面から30センチ浮かせて振る

ヘッドを浮かせて素振りをすると、インパクト付近で左右の手を入れ替えて、ヘッドを走らせる感覚がつかみやすくなる。打つ前のルーティンとして取り入れるのも効果的
週刊ゴルフダイジェスト2025年4月8日号より
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