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ドライバーの悩みは“スタンス幅”で解決!①飛ばない、曲がる…最大の原因は「ダウンブロー」にあった

アマチュアにとってドライバーの成否はスコアに直結する。OBや池、林にボールが行ってしまうと、スコアが大きく崩れる要因となるからだ。内藤雄士コーチによると、「スタンス幅」を意識することでドライバーが劇的に改善するという。詳しく話を聞いてみた!

PHOTO/Hiroaki Arihara、Blue Sky Photos THANKS/ハイランドセンター

解説/内藤雄士 日大ゴルフ部時代に米国にゴルフ留学し、最新のゴルフ理論を学ぶ。1998年よりツアープロコーチとして活動を開始し、丸山茂樹の米ツアー3勝をはじめ、さまざまな選手の優勝をサポート。現在、大西魁斗、清水大成らを指導している。日大ゴルフ部コーチ

「曲げたくない」という心理が
ダウンブローを助長

誰でも「飛ばしたいとき」「曲げたくないとき」がある。だが、そういうホールに限って左右のミスやまったく飛んでいないなどの現象が起きがちだ。どうすれば、ドライバーを上手く打てるのか? ツアープロコーチの第一人者・内藤雄士プロに聞いた。

「レッスンやイベントなどでたくさんのアマチュアの弾道データを計測してきましたが、アマチュアの多くはドライバーをダウンブローに打っています。ドライバーはアッパーブローが大前提です。最下点の先にボールがあるわけですから。ドライバーはアッパーブロー、これはアマチュアでも理解しているはずです。それなのに、実際にはできていないのです。

その理由はボールを曲げたくないからです。アマチュアは飛ばしたいと言いながらOBは絶対に避けたいのです。つまり飛ばしたいより曲げたくないが勝ってしまうんです。その結果、ボールを打ちにいく、ボールに当てたいとなるんです。そうなると頭や体は突っ込みますし、クラブを上から打ち込むダウンブローになります。だから飛ばないし、曲がるわけです」

なるほど。ドライバーをダウンブローに打ってしまうのは、曲げたくないという心理の表れなのだ。この傾向は、ゴルフが上手い人たちにこそ多いと内藤プロは語る。

「ゴルフ歴が長い人、あるいは平均スコア80〜90くらいの人は、できるだけ早くボールを着地させたいんです。ボールを高く打ち出すのではなく、低・中弾道でフェアウェイ内に収めたいのです。ですので、ボールの打ち出し角は10度くらいが平均値です。13度以上の打ち出し角で打てるアマチュアはほとんどいません。ちなみにプロの打ち出し角は13〜15度くらいです。

また、多くのアマチュアはティーアップが低く、ボールが中に入りやすい、という傾向もあります。これも曲げたくない思いからですが、こうなると余計にダウンブローが強くなるだけです」

そこで内藤プロが提案するのが「スタンス幅を広くしたり狭くしたりする」方法だ。「コースが広ければ、誰だって飛ばしたくなります。そこで冷静になれ、落ち着けといっても無理があります。力むのは仕方がないと考えたうえで有効なのが、スタンス幅を変えることなんです」

ドライバーがダウンブローになる原因1
曲げたくない=右サイドがかぶる

「アマチュアは右肩が前に出て右サイドがかぶったアドレスが多いです(頭も左にある)。これはボールを曲げたくない、ボールをつかまえたい思いの表れなんです」

ドライバーがダウンブローになる原因2 
ボールに当てたい=頭や体が突っ込む

「ボールに当てたいと思えば思うほど、頭や体は前に突っ込みます。おおむね頭の下が最下点になりますから、これではアッパーブローにボールをとらえることは不可能です」

ドライバーがダウンブローになる原因3
高さを抑えたい=低いティーで右寄りに置く

「アマチュアがナイスショットと感じるのは低く打ち出されたボールです。高く上がると不安に思うはずです。ボールの高さを抑えたいからダウンブローになるんです」

欧米のようにコースが広ければ
思い切って振り切れるが…

「日本のゴルフ場は両サイドにOBがあるホールが当たり前ですが、欧米のコースは長くて広いのでOBが少ないです。この環境の差は大きいです。だから日本のゴルファーは思い切り振れないんです」

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週刊ゴルフダイジェスト2025年3月18日号より