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【読者記者】No.1895「アイアンで右に弱い球が出る。つかまった強い球を打つには?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンで右に弱い球が出る」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ゴルフプラザイセサキ

読者記者No.1895 池田智さん

●47歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/1年6カ月 ●ベストスコア/125 ●平均スコア/135 ●160㎝・68㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード

先生/原朋希

77年生まれ、群馬県出身。ツアー参戦の経験を生かし、レッスンでは、できるだけシンプルでバランスのいい動きができるような指導を心がけている。ゴルフプラザイセサキ代表取締役

池田さんのお悩み
「アイアンで右に弱い球が出る」


ビシッとつかまった球がなかなか出なくて困っています。とくにコースだと右方向にフワッとした球がよく出ます。


アドレスで右腕が伸びた状態で、かなり力が入っているのがわかる(1コマ目)。これだと、腕と体の連動性が失われてしまうので、クラブを思ったように操作できない

池田 プッシュアウトというか、右にフワッと出る球が多いです。

 アドレスで右腕が突っ張っているのが気になります。もっと右ひじをリラックスさせて、体にくっ
つけるように構えておかないと、体を回しても腕がついてこないので、球がつかまらないんですよ。

池田 右ひじを曲げるということですか?

 そうですね。胸の前でクラブを立てて持つとしたら、クラブを垂直じゃなくて、自分から見て少
し右に傾ける感じですね。そうすると、自然に右ひじが曲がって体にくっつく形になりますよね?
そのまま前傾すると、正しいアイアンのアドレスになります。

池田 結構、軸を右に傾けて構えるんですね。

 その状態で、腕と体を一体にしつつ、前傾角度も変えないようにその場で回転すると、ボールが
つかまる軌道で振れるんです。

<問題点>
アドレスで右ひじが突っ張っている

右ひじを伸ばして構えると、軸(背骨)を垂直にしたアドレスになる。この時点で、体より腕が優位のスウィングになりやすい

記者「腕と体がバラバラな感じがします」
プロ「右ひじを曲げると一体感が出ます」

右ひじを曲げて体につけた状態で、胸の前でクラブを立てると、クラブは右に傾く。そのまま前傾すると、軸(背骨)を右に傾けた状態で構えられる。右ひじに余裕を持たせ、体にほぼくっつけることで腕と体が一体に動きやすい

Point 1
腕と体を一体にして回す

右ひじを体につけて構えたら、そのまま体から離れないようにして体を左右に回す。体の回転の力で腕を振る感覚がわかる

Point 2
直立時と同じだけ肩を回す

直立した状態のほうが、上体は回転しやすい。それを前傾して行うには、ダウンスウィングで右肩を下げる意識が不可欠

前傾角度をキープして肩を回す
「その場回転」の意味がわかった!

スウィングで大事なことは、腕と体を一体にして振ることと、上体の前傾角度をなるべく長くキープすること。この2つの要素が組み合わさることで、クラブがプレーン上を通る。両腕を左右に広げた状態で体を回すと、前傾角を意識しやすい

Drill 1
ハーフショットでボールを打つ

右ひじを体から離さずに、ハーフスウィングでボールを打つ。小さい振り幅でも意外に大きく体を回す必要があることがわかる

Drill 2
左手を前に差し出して右手1本で振る

前に出した左手を動かさないようにして振ると、右肩を前に出さずに振れる。左肩が上がり、右肩が下がるのが正しい感覚

<取材後記>
腹に力を入れるとうまく回れた
体で振ることができていなくて、腕に頼っていたことがよくわかりました。正しい構えで体を回すと、腹筋にかなり力が入ります。腹の力が抜けると腰が痛くなりそうです。

月刊ゴルフダイジェスト2025年3月号より