Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 米国発の飛ばし理論「Mach3」を矢野東が体験<前編>わずか45分でHSが3m/sもアップ!

米国発の飛ばし理論「Mach3」を矢野東が体験<前編>わずか45分でHSが3m/sもアップ!

ブライソン・デシャンボーの飛距離アップにもひと役買ったというヘッドスピードアッププログラムがアメリカから導入された。年齢やスキルにかかわらずHSが上がるということで、ベテランの矢野東が体験受講。飛距離の“伸びしろ”はあったのか?

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/SURFGOLFERS碑文谷

矢野東 やの・あずま。40歳を過ぎてから大幅なスウィング改造を行いシードに返り咲くなど、真面目で貪欲。ツアー3勝。「FIVE ELEMENTS」マネージングディレクター。今回の体験の模様は「矢野東 GOLF TV」でも視聴できる

>>後編はこちら

Mach3とは

「Mach3 SPEED TRAINING」(以下マック3)とは、複数の資格を持つパーソナルトレーナーのマイケル・ロマトウスキー氏が考案したヘッドスピードアップを目的としたプログラム。筋トレとは違い独自開発の道具を振ることが基本で、米国では子どもからシニアまで幅広いゴルファーが平均5m/sもHSを上げている

とにかくフォローを
意識して速く振る

矢野東に「マック3」のことを説明すると「筋トレではない新しいHSアッププログラム」という部分に
興味を示して体験を買って出てくれた。実際に45分間のセッションが始まると「これはキツイ!」と息が上がる場面も。

大まかな内容は、重くてしなる「スピードボンバー」、軽くて音が出る「ジェットスティック」、さらに重くて長いロープ「ヴェロキラプター」という器具を順番に振っていくのだが、どれもフォロー側を意識しながら最大スピードで振るというところがミソのようだ。

疲れた様子を見せながらもセッション後の計測ではHSが平均で3上がったことには本人も納得。公認インストラクターの新畑さんによると「このセッションで筋力が上がったわけではなくエネルギーの出力方向がフォロー側に変わり、それがHSアップに繋がるという仕組みです。もちろん継続すれば体幹の筋力もアップしてさらなる飛距離アップが望めます」

STEP 1 ウォーミングアップ

「ろっ骨がエンジン」というマック3の理論に基づいて考案されたウォーミングアップメニュー。これをやるだけで飛距離がアップしそうな雰囲気

STEP 2 ドライバーを5球打ちデータを計測 

本格セッション前に事前データを計測。しっかりとしたウォーミングアップ後だけあって「いつも通りのちゃんとした数値が出ました」(矢野)

STEP 3 重くてしなるスピードボンバー 

フォロー側からハーフウェイバックまでスピードを出して戻す動きを繰り返したあとに、次はハーフウェイバックからフィニッシュまで繰り返し速く振る

STEP 4 軽くて音が出るジェットスティック 

フォロー側で「ビュン」と音が鳴るように連続で振る。徐々にスピードが上がるように振っていくのがポイント

STEP 5 重くて長いヴェロキラプター 

最後はさらに重量のあるロープをフォロー側に大きく飛ばす動き。これが相当ハードで普段からトレーニングを欠かさない矢野でも息が上がる。「飛ばしに直結する動きだからこれでHSが上がるのは納得ですね」(矢野)

STEP 6 ドライバーを5 球打ち計測

2年前に大幅なスウィング改造をしたおかげで「若い頃より今のほうがが飛んでいる」と言う矢野。もう“伸びしろ”はないかと懸念されたが、HS52m/sを叩き出した

>>後編はこちら

月刊ゴルフダイジェスト2024年11月号より