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【読者記者】No.1876「ゴルフを始めて1年。傾斜地が上手く打てません」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「傾斜地からうまく打てない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/学芸大ゴルフスタジオ

読者記者No.1876 石田大輔さん

●42歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/1年 ●ベストスコア/104 ●アベレージスコア/115 ●身長・体重/183cm・73kg ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/西澤優子

大分県出身。森守洋プロが主宰する「森ゼミ」に入会し、インストラクターの道へ。東京・目黒区の「学芸大ゴルフスタジオ」コーチ。ゴルフを長く楽しむため、効率がよく、体の負担が少ないスウィングを指導する

石田さんのお悩み
「傾斜のライでうまく打てない」


ゴルフを始めてまだ1年ですが、コースは練習場と違って傾斜があるのがすごく難しいと感じます。傾斜からうまく打つコツはありますか?


(左足下がり)リリースタイミングが早く、インパクトでややハンドレイトになっている(3コマ目)。また、左足下がりにしては、ボール位置が左足寄りすぎる

石田 傾斜のライが難しいです。

西澤 どの傾斜にも共通して言えるのは、当てにいこうとしすぎないことと、最下点の位置を気にすることです。たとえば、左足下がりのときは、どう構えますか?

石田 自然に左足体重で……あとは普段とあまり変わらないです。

西澤 では、クラブを右手1本で持って、素振りで斜面をこすってみてください。少し半身で目標方向を見ながらだとやりやすいです。

石田 斜面のかなり手前のところにヘッドが当たりますね。

西澤 つまり、この傾斜での最下点はそこなので、その位置にボールを置いて打ってみましょう。

石田 あ、いつもはダフるのにしっかり当たります。

西澤 左足下がりの場合は、元々ボールが上がりにくいですから、無理に上げようとしないで、斜面に沿って低くヘッドを振り抜くようにすると、もっといいですね。

記者「左足下がりだと大体ダフります」
コーチ「最初に最下点を探してください」

右手1本でクラブを持ち、スタンスを気持ち狭くして素振りをする。手首の力を抜き、ヘッドのリリースに任せて振るのがコツ。ヘッドが最初に芝に触れた地点が、その傾斜での最下点なので、そこにボールを置く

左足下がりのPoint
ボールを上げようとしない

「つま先上がり」の場合は?

ボールとの距離感が悪く、ボールに当たる前に斜面に当たりやすくなっている。また、インパクト後に手元を長く振りすぎてリリースが遅れている

つま先上がりのPoint 1
グリップを短く持つ

つま先上がりでは、グリップを少し短く持ってボールに近づくことで、普段通りのボールとの距離感で打ちやすくなる

つま先上がりのPoint 2
フェースはやや開いて構える

ヘッドの位置が上がるので、ロフトのあるクラブほどフェースが左を向く。フェースを気持ち開いて構えると、目標に対してスクエアになる

つま先上がりのPoint 3
水平素振りの要領で右手を返していく

<取材後記>
ボール位置が大事だとわかった
左足下がりでボール位置をかなり右足寄りにしたのに、しっかり当たったのでビックリしました。傾斜ごとに、ボール位置を「変えていい」というのがすごく参考になりました。

月刊ゴルフダイジェスト2024年9月号より