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【ゴルフジム】「スウェイが原因で芯を外すことが多いんです」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「大きくスウェイするクセを直したい」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/グリーンパークゴルフセンター

教える人/上野雄太

うえのゆうた。84年生まれ、東京都出身。成蹊大ゴルフ部を経て、ゴルフ留学。2010年、プロ入会。「週1レッスン+週1自主練」で上達する、効率指導を目指す。グリーンパークゴルフセンター所属

<今週のお悩み>
「調子が悪くなると
スウェイが大きくなります」

●市川秀紀さん(73歳/身長166cm/ゴルフ歴40年/HC13/ベストスコア78/平均スコア90)
テークバックでしっかりと右に乗り、揺り戻し動作を使って全身でボールにアタックしている。左右への重心移動が大きいだけでなく、上体も強くねじっているので、体への負担が大きい。もう少し楽にスウィングできるほうが、再現性も高くなる

市川 スウェイが原因で芯を外すことが多いんです。

上野 ある程度年齢を重ねてくると、体の柔軟性がなくなってきて、思ったところまで上体を回せなくなりますよね? それでも無理に回そうとしてしまうと、スウェイしやすくなりますし、トップで左肩が必要以上に下がるといったスウィングのエラーも起こりやすくなります。

市川 でも、回るところまでしか回さなかったら、どんどんスウィングが小さくなって飛ばなくなってしまうんじゃないですか?

上野 回し方にコツがあるんです。胸の前でクラブを垂直に立てた状態から、まず「体を回そう」と思って、テークバック方向に回ってみてください。

頑張って体をねじりすぎています

テークバックで体を回す意識が強い
トップで胸を飛球線後方に向けるイメージで、上体をしっかり回すことができれば、ダウンスウィング以降に使えるパワーの蓄積は大きくなる。ただし、そこまでの柔軟性がないのに無理に回そうとすると、スウィング自体が窮屈になる

市川 左のわき腹あたりが、結構きついですね。

上野 では、「腕を後ろに回す」(腕の位置を90度右に向ける)と思ってやってみてください。結果的にさっきと同じ形になるんですが、体のきつさが全然違うと思います。

市川 確かに、こっちのほうがはるかに楽です。

上野 実際のスウィングでも、体よりも腕を振ることを意識してスウィングしてみてください。そのとき、腕は硬直させないで、トップで左ひじが自然に曲がるくらい、リラックスさせます。腕が大きく振られると、それに連動して体が勝手に回るのがわかると思います。

市川 本当ですね。上体がきつくないから、その場で簡単にクルッと回れて、スウェイしづらくなります。

これで解決!
「無理に体を回そうとせず
腕をしっかり振ろう」

左ひじをやわらかく使う

左腕をぴんと伸ばしたまま上げようとすると、左わきが硬直し体が回りづらくなる。左ひじが曲がってもいいという気持ちで上げると、上体の筋肉がゆるみ、楽に回れる

Point 1
始動は左の「上腕」から

テークバックで左ひじは曲がってもいいが、始動で左上腕を動かすことが条件。上腕を動かさずに、前腕だけでクラブを上げると、いわゆる「おじいちゃんスウィング」になる

Point 2
首の後ろに左手を上げる

手を積極的に使う「アームスウィング」の場合、左手を上げていく方向が重要。首の後ろ方向に上げると体が連動して回るが、頭の後ろ方向に上げると、手自体が上がりづらく、体も回らない

Drill 1
体の前にクラブを立て
腕を右に回す

胸の前でクラブを立てて、その腕を90度右に回す(写真右)。結果として、どこにもテンションがかからずに体も90度回る。体を回す意識だと、両わき腹に力が入って回りづらい

週刊ゴルフダイジェスト2024年7月16日号より

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