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Dr.クォンの反力打法 Vol.41「ダンベル素振り」で脱アームスウィング

GDライブラリ
2020.09.03

来日したクォン教授が、忙しい時間の合間を縫って2人のアマチュアに緊急レッスンを敢行。多くのゴルファーに見られる「手打ち」を直すためのドリルとは……?

【語り手/クォン教授】
ヤン・フー・クォン。テキサス女子大学教授。専門はバイオメカニクス。生体力学的に理に適ったスウィングを研究。教え子にタイガーの元コーチ、クリス・コモらがいる

【聞き手/吉田洋一郎プロ】
よしだ・ひろいちろう。D・レッドベターをはじめ、世界の名だたるコーチのもとを訪れ、最新理論を直接吸収。日々探究・研鑽に余念がないゴルフスウィング研究家

吉田 前回、アマチュアの勝目禎子さん(HC10.4)のスウィングを見ていただきました。思うように飛距離が出ないのは「アームスウィング」(手打ち)に原因があるというお話でしたね。

クォン ポテンシャルがあるだけにもったいない。アームスウィングを解消して、上半身と下半身の連動性を高めるための簡単なドリルを2つ紹介しよう。

勝目 お願いします。

クォン ここにダンベルはあるかな?

吉田 ダンベルですか……ちょっとないですね。

クォン ああ、これでいい。このボールが入ったカゴを両手で持って、左右にスウィングしてみよう。

勝目 重いから速く振れませんね。

クォン そう、そこがポイント。重いものを振ろうと思ったら、どうしても腕の力だけでは難しい。意識しなくても、自然と足、腰、腕と正しい順序で体が動くようになる。

勝目 この感覚なんですね。たしかに下半身を使っている感じがします。

クォン あまり重すぎるとキツいから、5キロぐらいのダンベルでやるのがちょうどいいと思うよ。

勝目 これなら家の中でもできるからいいですね。

重いものを両手で持って、左右にスウィング。腕の力だけでは振れないため、自然と上半身と下半身と連動した理想的な運動順序が身につく

クォン もうひとつのドリルは、ステップ素振り。

吉田 これは以前教えていただきましたね。テークバックで左足を上げ、左足を踏み込んだら切り返し。フォロースルーで右足を上げ、右足を踏み込んだらフィニッシュから右に振り戻していく。これを繰り返し行う素振りですね。

クォン 今回はそのバージョンアップ版をやってみよう。まず、アドレスで普段より少しスタンスを狭めに構える。

勝目 はい。

クォン そしてクラブを上げると同時に左足を上げ、左足を踏み込むときに、その場ではなく靴一足分ぐらい左に大きく踏み込んでいく。

勝目 こうですか?

クォン 左足を着くタイミングが少し遅いね。トップから、クラブを下ろすと同時に足を着いてしまっているが、それだと下半身の力が上手く伝達されない。

吉田 なるほど、これなら左足を踏み込む正しいタイミングをつかめると同時に、より強く左サイドに踏み込んでいく動きが覚えられますね。

勝目 今までの打ち方だとすぐ疲れてしまうのは、腕に頼ったスウィングだったからですね。体の使い方のイメージが変わりました。

スタンスを狭めに構え、テークバックと同時に左足を上げる。クラブがトップに達する前に左足を踏み込んでいくが、そのときに靴一足分左に足を踏み込むことで、より下半身を使う感覚を養える