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【陳さんとまわろう!】Vol.250 腰、ひざ、足の動き。きちんとできてますか?

「フットワーク」や「ニーアクション」といったスウィング中の下半身の動き。陳さんがさらに詳しく教えてくれた

TEXT/Ken Tsukada ILLUST/Takashi Matsumoto PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/河口湖CC、久我山ゴルフ

前回のお話はこちら

腰の“平行移動”が
大切になってくる

――スウィング中の腰の動きと腰のキレ。それからフットワーク、ニーアクション。これらの絡みについて整理してもらえますか。

陳さん いいですよ。まず腰の動きは、インパクトまでは回しちゃいけない。アドレス状態の腰をバックスウィングでは右へ、ダウンスウィングでは左へ平行移動させることが大事なんだね。なぜ平行移動が大事かというと、ダウンブローにボールを打つために必要だからですよ。バックスウィングで腰を右に回したら、ダウンスウィングで左に回すようになりますからね。これじゃアウトサイドからクラブが振り下ろされるためにスライスは出てもダウンブローにボールを打つことはできないんだ。

――バックスウィングで体が右に流れないように右足で踏ん張る人がいますが、これはダメなんですね。


陳さん 右腰が後ろに引けるから、よくないですよ。トップ・オブ・スウィングでは右腰が右足の上に乗って、右足の外側の線に右腰の線が重なるぐらいまで右に動いて構わないんだね。これをスウェイとは言わないんだよ。ただし頭がアドレスのところから動いちゃいけない。

――ということは、スライスで悩んでいる人は腰を右へ左へと横に動かすようにするといいわけですね。

陳さん はい。ボールをしっかりつかまえることができますから、飛距離も出るようになりますよ。

――ダウンブローにボールを打てない人も同じように腰を横に。

陳さん はい。ダウンブローにボールが打てれば低いボールも打てるし、パンチショットも打てるんだ。

――いいことずくめですね。

陳さん アハハ…、何度でも言いますがね、腰を回すのはボールをヒットしたときからなんだ。ヒットした瞬間から右足で地面を蹴って、腰を回してやるわけね。ここからが腰のキレよ。素早く回すから「キレ」なんだ。重い腰を瞬間的に回すためには右足の親指に力が加わりますからね。私の親指が外反母趾のように内側に曲がって、関節が外に突き出ているのはそのためよ。

――職業病ですか。

陳さん そうかもね(笑)。ここであなたに質問だ。ニーアクションとフットワークは何がどう違う?

――ニーはひざ、フットは足ですから、それぞれの動きのことですか。

陳さん ああ、そうです。ひざは左右に動かし、前後はいけない。バックスウィングでは左ひざを右へ、ダウンスウィングでは右ひざを左へ。足はかかとをインパクト前に外側に上げちゃいけない。上げると腰が回る動きにつながりますからね。正しくはダウンスウィングで左へのニーアクションに伴って内側に入れ、これで腰が回るのを抑えて、かかとが上がるのはインパクトで蹴りを入れた後からなんだ。かかとが上がることで腰が回るわけよ。

――前回、スタンス幅は広く、と説明がありましたが、狭いほうが足を動かしやすいと感じるんですが。

陳さん それはアマチュアの人の考えよ(笑)。ショートアイアンを使うショットではスタンス幅は狭くていいですが、ドライバーショットのように飛距離を出すクラブではニーアクションを大きく使うためにスタンス幅を広くしなくちゃいけない。狭くしていたらニーアクション使えませんよ。下半身がふらついちゃうし、上体が流れるんだ。

陳清波

ちん・せいは。1931年生まれ。台湾出身。マスターズ6回連続出場など60年代に世界で日本で大活躍。「陳清波のモダンゴルフ」で多くのファンを生み出し、日本のゴルフ界をリードしてきた

月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より