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【松森杏佳の100Y講座】#2「8割スウィングこそ、手を使わず“体で打つ”を心掛けましょう」

100Yを確実に乗せるには、52度でフルスウィングをするよりも、48度の8割スウィングのほうが成功率が高いと松森杏佳プロは言う。では、8割スウィングを身につけるうえで意識するべきこととは?

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Takanori Miki THANKS/季美の森GC

松森杏佳 まつもり・きょうか。1995年生まれ。東京都出身。2017、18年と連続でフジサンケイレディス3位などツアーで活躍。昨年から芝浦の「Link Performance Studio」にてレッスン活動を開始。姉はプロゴルファーの松森彩夏

8割こそ体を主体に
して打ってほしい

8割スウィングを練習するうえで何を意識すべきか教えてもらった。

「8割といってもヘッドスピードを緩めるわけではなくて、“スウィングを締める”というイメージです。腕とクラブと体を完全に同調させたいので両わきを閉じたままノーコックで振るようにします。そうすれば自然と振り幅がコンパクトになるという仕組みです」

振り幅を自分で小さくするのではなく、自然と小さくなることがキモだ。

「アマチュアの方はただでさえ体がちゃんと使えないのに、8割だとさらに手打ちになりがち。でも8割のほうが手を使わず体を主体にして打つべきなので、私みたいに包帯で巻かれたイメージで打ってみてください(笑)」


8割というと急にヘッドスピードを緩めたり、肩から肩まで振ればいいと思っていつもよりも手打ちになってしまう人が多い

「包帯グルグル巻きでも打てますよ」

8割スウィングのポイント1
クラブは短く、左手3本をしっかり持つ

飛ばない状態を作っておいてしっかり振るためにクラブは短く持つ。左手の小指から3本をしっかり持てば手首は使いにくくなる

8割スウィングのポイント2
両腕の三角形を崩さないように振る

クラブ、腕、体を一体化させてクラブを胸の前に保つためには、両腕と肩のラインの三角形を崩さないことが大切。右腕を曲げすぎないこと

8割スウィングのポイント3
右手で当てにいかずに左サイドで引っ張る

右手で当てにいくとリリースが早くなってダフったり球が上がりすぎる。左腕を含む左サイドで引っ張るように振ればハンドファーストに当てられる

8割スウィングのポイント4
フィニッシュは左足の上にきれいに立つ

いくら体を主体にして振っても右足に体重が残っているとナイスショットは出ない。切り返しで左に体重移動して最後は左足の上で真っすぐ立つこと

>>48度の8割スウィングがマスターできたら
52度のフルスウィングにも挑戦してみよう

月刊ゴルフダイジェスト2024年6月号より