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【本当にあったルールの話】Vol.21「バンカーからトップしてVIP席に入ってしまった……。救済ってあるの?」

JLPGAの競技委員を務める中﨑典子さんと阿蘇紀子さんが、競技中に実際にあったルールの事例をご紹介!

ILLUST/Masaya Yasugahira

中﨑典子

中﨑典子

なかざきのりこ。ツアープロからJLPGA競技委員に転向し活躍中

阿蘇紀子

阿蘇紀子

あそのりこ。JLPGAの競技委員で米メジャーなどの経験もある

2022年アース・モンダミンカップの最終日。18番グリーン手前のバンカーにある球を打ったらトップしてしまい、グリーン奥に設営されたダイヤモンドボックス2階のVIP席に打ち込んでしまいました。ワイングラス片手にテラスでゆったりと観戦を楽しんでいたギャラリーの中にその球は紛れ込んでいきました

Q. グリーン奥のダイヤモンドボックスに球が入った。こんなときどうする?


A. 臨時の動かせない障害物なので救済を受けることが可能

大会のために設営されたダイヤモンドボックスは臨時の動かせない障害物(TIO)です。球がTIOの中に止まったことがわかっているが見つかっていない場合、プレーヤーは罰なしにTIOからの救済を受けることができます(ローカルルールひな型F-23)。

その方法は、球がダイヤモンドボックスの縁を最後に横切ったと推定する地点に球があるものとみなし、その地点から最も近いドロップゾーンに別の球をドロップすることができます。ドロップゾーンはグリーン奥を囲むギャラリースタンド、TV塔、そしてダイヤモンドボックスの前に合わせて4つ設けてあり、白い円で標示されています。

※この記事は、2023年1月1日から施行されたゴルフ規則に基づいた内容です

月刊ゴルフダイジェスト2025年7月号より