【シャンク撲滅!】#3 シャンクの原因を根こそぎ退治! 家でもできるとっておきの練習法とは?
ラウンド中のその場しのぎの対処法ではなく、この先シャンクが出ないようにするための根本的なスウィング改造に役立つとっておきドリルを教えてもらおう。
TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/サンレイクCC
解説/小野寺誠
アメリカ仕込みの理論でプロやアマチュアを指導。ラウンドレッスンも数多く行っているためアマチュアの生態を知り尽くしている。70年生まれ、東京都出身
●CONTENTS●
1. まずはシャンクの原因を知ろう
2. ラウンド中のシャンクを防ぐ応急処置法
3. 家でもできる! シャンク撲滅ドリル
シャンク防止だけでなく
スウィングの改善に役立つ
「ラウンド中の素振りなどはあくまで応急処置。シャンクの原因を含んでいるスウィングを根本から直さないとまたシャンクは襲ってきます」と言う小野寺プロ。根本からのスウィング改造となると気が遠くなるが……。
「シャンクの原因が全部解消されて、しかも家でもできるドリルがあります。先ほど紹介したヘッドを引きずる素振りの進化版で、ヘッドを引きずりながら球を前に飛ばす練習です。やってみるとわかりますが、腰が止まったり、フェースを返したり、ひざが出て上体が浮いたりすると、ボールは前に飛ばせません。ハンドファーストのインパクトの形を作ったらそれをキープして腰を回しながらヘッドを滑らせて勢いよく振り抜くんです。2ヤードでもキャリーさせられたらシャンクからの卒業は近いです」
シャンクが出ない4つの条件
1. 上体の前傾キープ
2. ハンドファースト
3. 腰がしっかり回っている
4. 左足に体重が乗っている
上体の前傾を保てばハンドファーストでボールを押せるため右ひざが出て上体が浮くことがなくなる。さらに手でフェースを返さなくなり、左足の上で腰の回転でクラブを引っ張ることができるようになり、シャンクの原因要素がすべて解消される
Drill
バックスウィングなしでボールを2ヤード飛ばす
シャンクが出る人はヘッドが下をくぐる
上体が起きたりフェースを返すクセがある人はフェースにボールが乗らずに下をくぐってしまうため、球を前に飛ばせない
根本から直すにはアドレスも重要
かかと体重でひざを曲げすぎるアドレスの人はシャンクのリスクが高まる。ひざはつま先より前に出さないようにし、軽く曲げるだけ程度にしておこう
月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号より