【飛ばしは右足】#3 テークバックで右かかと乗れれば強いインパクトが手に入る
飛ばし屋の岩﨑亜久竜プロによると、テークバックではただ右足に体重を乗せるだけでなく、「右かかと」に乗ることが重要だという。詳しく話を聞いた。
TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa、Blue Sky Photos THANKS/ぎふ美濃GC、東野ジャンボゴルフレンジ、千葉セントラルGC
解説/坂井槙之介
さかいしんのすけ。1992年生まれ愛知県出身。黒宮幹仁プロコーチのもとでコーチングを学ぶ。アマチュアやジュニアを中心にレッスンを行う
●CONTENTS●
#1 右足を上手く使うってどういうこと?
#2 重要なのはテークバックでの体重のかけ方
#3 右かかとに乗れれば強いインパクトに
#4 右足は“目標と反対”に蹴る
#5 ラウンド中にできる簡単素振りドリル
#6 「ベタ足」もしっかり右足を使っていた!
#7 右足が使えればスウィングが劇的に良くなる
右かかとに乗ると
軸ブレが防げる
今年「日本オープン」を制した岩﨑亜久竜プロ。軸ブレのない、鋭い回転を生むカギはやはり「右かかと」にあった。
「テークバックは横移動じゃなくて回転なので、自然と右かかとに体重が乗ります。逆に言うと、右かかとに体重を乗せるから体が横にブレにくくなって、インパクトでボールにパワーを伝えやすくなるんです」と、岩﨑プロ。
また、「岩﨑プロみたいに右かかとに乗ると、右股関節が『入って』パワーが溜まります。また、右かかとよりさらに後ろ(右尻方向)には乗れない(バランスが崩れる)ので、切り返しからは一方向に動くだけでよくなり、スウィングがシンプルになるメリットもあります」(坂井)
「かかとに乗るとクラブを下ろすスペースができます」(岩﨑)
右足かかとに体重をかけたまま切り返すと、右足前のスペースが広く確保され、狙ったところにクラブを下ろしやすくなる。インパクトのパワー伝達がよくなると同時に、インテンショナルも打ちやすい。右足が浮くと、途端にクラブを下ろすスペースは狭くなる
Point 1
右股関節を曲げる感覚で体を回す
右かかとに体重をかけてテークバックすると、右股関節が強く屈曲し、軸をブラさずに回転できる。また、捻転のパワーが溜まり、それを解放することでボールにより強い圧力をかけられる
Point 2
つま先が上がるくらい極端にやってみる
スウィングの動きの中で右かかとに乗る感覚をつかむのが難しい場合、トップで右つま先を上げるといい。強制的にかかとに乗ることで、テークバックの回転と、切り返し以降の蹴り方がわかる
Check!
右ももの裏に張りがあればOK
右股関節にパワーが溜まったトップかどうかは、右ももの裏に張りを感じるかでチェックできる。ここがゆるんでいると、下半身の捻転が不足している証拠
>>「右足の蹴る方向」も重要
- テークバックで右かかとに体重を乗せたら、切り返しでどのように右足を使えばいいのか。坂井槙之介コーチは「反復横跳び」をイメージするといいと言う。 TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroyuki Okazawa THANKS/ぎふ美濃GC、東野ジャンボゴルフレンジ、千葉セントラルGC ……
月刊ゴルフダイジェスト2024年1月号より