Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • レッスン
  • 【読者記者】No.1840「ラウンド経験は1回だけ。コースでドライバーを打つのが不安です」

【読者記者】No.1840「ラウンド経験は1回だけ。コースでドライバーを打つのが不安です」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「コースでドライバーを打つのが不安」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroaki Arihara TEXT/Daisei Sugawara THANKS/洗足ゴルフスタジオ

ゴルフ 初心者 気を付けること

読者記者No.1840 今村勇仁さん

●18歳 ●高校3年生 ●ゴルフ歴/3カ月 ●ラウンド回数/全1回 ●176cm・72kg ●ドライバー飛距離/190ヤード

先生/中村香織

86年生まれ、京都府出身。07年、プロ入会。13年に国内女子ツアーシード権獲得。ツアー引退後、19年に自身のスクールを設立、レッスンの道へ。「洗足ゴルフスタジオ」を中心に活動中

今村さんのお悩み
「コースでドライバーを打つのが不安」


まだラウンド経験が1回だけでやっぱり、ドライバーに不安があります。コースでトラブルを避けるにはどんなことに注意すればいいでしょうか?


ダウンスウィングからフォローにかけて、グリップを強く握って、自分の力でクラブを振ろうとする動きが見える(3~4コマ目)。もう少し、クラブ自体の遠心力を生かしたい

今村 練習場で打っていても、真っすぐ飛ぶこともあれば、大きく右に曲がることもあります。

中村 テニスをやっていただけあって、道具を振るセンスはすごくあります。ただ、少し手首を固めすぎていて、クラブの遠心力を使えてないですね。グリップは10本の指全部を均等に握るんじゃなくて、クラブを腰の高さに持ち上げたときに、ギリギリ支えるのに必要なところだけ握るくらいでちょうどいいんです。

今村 右手は中指と薬指、左手は中指で支えて……あとはグリップエンドを、手のひらの小指側のところに引っかける感じですか?

中村 そうです。それでヘッドを小刻みに左右に振ってみてください。手元を動かしてから、ちょっと遅れてヘッドが動く感じがすると思いますが、それを「ラグ」(時間差)といいます。テークバックやダウンスウィングで、そのラグを感じながら振れると、ヘッドの遠心力が使えて、自分で頑張らなくてもヘッドが走るようになるんです。

<問題点>
クラブ全体を動かそうとする

10本の指をすべて均等に握ったままクラブを動かすと、手首が使えず、動かした腕と同じ量だけしかクラブを動かせなくなる

記者「クラブを完璧に操作したいんです」
プロ「もっとクラブ自体に任せて大丈夫です」

グリップをゆるく握るほど、手元の動きに対して、ヘッドが遅れて動く「ラグ」が発生する。始動では、ヘッドがいちばん遅れて動くようなイメージで上げると、テークバック途中からは、ヘッドが自身の遠心力で勝手に手元を追い越して上がっていく

クラブを放り投げるイメージでテークバック

テークバックでのラグを体感するには、アドレスの状態から、クラブを飛球線後方に放り投げてみるのがいい。グリップ圧が強すぎると、ラグができずクラブを真っすぐ放れない

ライ角をギリギリ保持して素振り。
ヘッドを感じられるようになってきた!

右手は中指と薬指だけで支える、左手は手のひらと中指で支える
クラブを腰の高さに持ち上げ、腕とクラブの角度をギリギリ保てるだけの握り方で、ヘッドを左右に振る。手元とヘッドに動きの時間差を感じることが大切。振り幅を大きくすると、時間差も大きくなり、それがリリースの原動力となり、いわゆる「タメ」にもつながる

振り子+ライ角でスウィングになる

ゴルフでは、振り子のアーム(クラブ)を斜めに保持した状態で動かさなければならない。ただし、グリップ圧が強いと、振り子がうまく動かなくなる

Drill 1
ひざ立ちでボールを打つ

ライ角を保持して振る感覚を身につけるのに最適な練習。グリップを強く握りすぎると、ヘッドの重さを感じられず、クラブの角度を維持できない

Drill 2
テニスボールなどを打ってみる

初心者のうちはとくに、「当てる」感覚より「振る」感覚を磨くほうがいい。テニスボールなど大きいボールは、当てる意識が弱まるので、振る練習に最適

Drill 3
インパクトバッグを打つ

インパクトバッグも必ず「当たる」ので、当てにいくスウィングにはなりにくい。この感覚を覚えて、実際にボールを打つときに再現するのが理想

<取材後記>
クラブの動きを感じられた
中村プロから、「クラブの動きに意識を向ける」ということを教わったのがすごく勉強になりました。今までより、ヘッドを感じて振れるようになった気がします。

月刊ゴルフダイジェスト2023年12月号より

ゴルフのお悩みを有名コーチが解決!
「読者記者」応募はこちら

こちらもチェック!