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【徹底研究! 前傾キープ】#4 不安な気持ちが前傾を乱す「私はルーティンを大事にしています」

ここからは、百戦錬磨のトップアマのみなさんに、前傾角度をキープする上で大事にしていることについて聞いていく。まずは、日本シニアオープンでローアマ獲得の実績を持つ髙𣘺雅也さんに話を聞いた。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Hiroaki Arihara、Shinji Osawa、Tsukasa Kobayashi THANKS/戸塚CC、嵐山CC、六甲国際GC、メトログリーン東陽町
※アマチュアのみなさんにはボランティアとしてご協力いただきました。

髙𣘺雅也さん(53歳・HC+1)

たかはし・まさや。グラファイトデザインのツアーレップとしてプロを間近で見るトップアマ。日本シニアオープン2年連続ローアマ

●CONTENTS●
1. ミスの大半は前傾の乱れが原因だった
2. プロみたいなアドレスを作る3ステップ
3. 前傾キープ、最大の利点は「手打ち防止」
トップアマの前傾キープ術とは? ↓↓↓
4. 髙𣘺雅也さん①ルーティンの重要性
5. 髙𣘺雅也さん②「右のお尻を押し込む」
6. 小原淳さん「切り返しで左腰を少し開く」
7. 塩田美樹子さん「意識するのはお腹だけ」

いつでも同じように振るためには?

日本シニアオープンでローアマチュアを獲得した髙𣘺雅也さんでも「このテーマの答え、僕にも教えてほしいくらいです(笑)」と前傾角度をキープするのは難しいと話す。

「とくに緊張する場面、例えば狭いホールや飛ばしたいと思うホール、あと僕の場合は左へのミスが多いので左サイドにハザードがあるホールでは、前傾が崩れてミスになりやすいですね。不安な気持ちが大きくなるとスウィングが縮こまり体が思うように動いてくれなくなるんです」

そうなったとき、髙𣘺さんが意識するのはその場でスウィングを直そうとしないこと。

「ラウンド中にスウィングを調整するのはほぼ無理。現状のスウィングと向き合って、これ以上悪くならないことに徹します。“現場”では気持ちから体の動きがおかしくなり、結果前傾が崩れてしまうので、不安な気持ちを少しでも取り除くようにしてます。具体的な方法としては、自分の中で毎回同じルーティンを作ること。『これをしておけば大丈夫』という、ちょっとしたおまじないのようなものですね。試合後にフィードバックして練習するのがおすすめです」

不安要素を消す方法1
ルーティンを作る

アドレスが雑にならないように毎回同じルーティンを決めておけば、不安な気持ちを取り除ける。「僕の場合はまずボールの後ろに立って、2回素振りをします。そこからターゲットを決めて、ワッグルと足踏みを2回繰り返してセット完了です」

Step 1
後ろで素振りを2回

Step 2
ターゲットを決めて

Step 3
ワッグルと足踏みを2回

不安要素を消す方法2
ターゲットを明確にする

「林からだとちゃんと脱出できる人が多いのは狙いが明確だから」と髙𣘺さん。とくに狭いホールこそピンポイントに狙いを定めたい。やるべきことがはっきりするため、不安が消える

不安要素を消す 3
ボールのラインを出球にそろえる

ティーショットでもボールのラインを打ち出したい方向に合わせる。髙𣘺さんはボールにさらに太めの線を書いて、合わせやすくしている

髙𣘺雅也さんの1Wスウィング
「とにかく振り切る意識を持っています」

>>では、髙𣘺さんが
練習場で意識していることとは?

月刊ゴルフダイジェスト2023年12月号より