【読者記者】No.1835「アイアンがダフりやすい。ゆるやかな軌道で振るにはどうすれば?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンのダフリをなくしたい」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Masuo Yasuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/ユニオンゴルフクラブ
読者記者No.1835 小林蓮凌くん
●12歳 ●小学6年生 ●ゴルフ歴/1年 ●ベストスコア/105 ●アベレージスコア/110 ●162㎝・62㎏ ●ドライバー飛距離/200ヤード
先生/橋爪力
71年生まれ、千葉県出身。02年、プロ入会。ショートゲームが得意で、アプローチの指導の上手さには定評がある。千葉県の「ユニオンゴルフクラブ」を中心にレッスンを行う
小林くんのお悩み
「アイアンがダフりやすい」
アイアンでダフることが多いです。ちょっと上から打ち込みすぎなのかなと思っているんですが、どうしたらもっとゆるやかな軌道で打てますか?
トップの手の位置が高く、全体として縦振り感が強いスウィング。インパクト前後の軌道が「V字」に近いので、最下点がずれるとダフりやすい
小林 アイアンでダフらないで打つには、どうすればいいですか。
橋爪 蓮凌(れのん)くんは、インパクトの手前でヘッドが落ちるのが少し早いんだ。たとえば、クラブを腰の高さくらいで振ると、ほとんど水平だからヘッドが上下に動いたりしないよね? 実際のスウィングは、その水平素振りのイメージのまま、上体を前傾させていけばいいんだよ。
小林 ちゃんと「円」の軌道で振ってる感じがします。
橋爪 そうすると、インパクト前後の軌道がシャローになるから、ダフりにくくなるんだよ。シャローの感覚を忘れちゃったら、両足を思いっ切り開いて、重心をすごく低くして打ってみるといいよ。
小林 わかりました。それともうひとつ、コースに出たときに自分がちゃんと目標に向かって構えられているか不安なんですが……。
橋爪 最初にボールの後ろから目標方向を見て、打ち出す方向に何か「目印」を見つけると、ちゃんと真っすぐに構えやすくなるよ。
<問題点>
ヘッドを下向きに叩きつけてしまう
ボールが地面にあることによって、どうしてもヘッドを上から下に動かしたくなる。これがインパクトゾーンの軌道を「V字」にしてしまう原因
記者「シャローに振る感覚がわかりません」
プロ「水平から徐々に下げるとわかります」
重心を思い切り落としてボールを打つ。
緩やかな軌道になった!
軌道はややイン‐アウトがいい
アウト‐イン軌道はヘッドが上から入りやすく、イン‐アウトは緩やかになりやすい。クラブが地面と平行になる地点で、ヘッドが少し背中側にあるといい
アライメントも重要
ダフリやトップは、スウィング自体の問題だけでなく、「立ち方」に起因することも多い。足のラインや、一定のルーティンを意識することで、最下点のずれを予防できる。
Point 1
足のラインは飛球線と平行
Point 2
いつも同じ手順でアドレスに入る
【手順1】ボールの後ろから目標を確認
【手順2】「目印」を使ってフェースをセット
【手順3】スクエアを保って両足を開く
<取材後記>
球の上がり方が変わってきた
緩やかな軌道で打つと、フェースにボールがきれいに当たって、今までよりボールが高く上がる感じがしました。飛距離も少し伸びた気がするので、もっと練習したいです。
月刊ゴルフダイジェスト2023年11月号より