プロでも難しいという「残り50ヤードのバンカーショット」。最後は、最下点を安定させるための打ち方のコツを教えてもらった!

PHOTO／Hiroaki Arihara　THANKA／有馬カンツリー倶楽部

●CONTENTS●
1. 50Yも「エクスプロージョン」でOK
2. 100Y打つ感覚で振ってみよう
3. 左7:右3を最後までキープ

左足軸キープで最下点が安定する

100Y打つイメージで振っても、砂を取る量が多すぎると、思ったより飛ばないし、クリーンに当たってしまうと、大きくオーバーしてしまう。安定して狙った距離を出すためには、ヘッドを入れる位置、すなわち最下点を揃えることが重要だと中尾プロは言う。

「ポイントは、アドレスで作った体重配分を変えずにスウィングすること。アドレスで作った左7:右3の体重配分をトップの状態でもキープしてください。その場で回転すれば、アドレスと同じ位置にヘッドが戻ってくる確率が高くなります。左右への体の動きが大きくなると、ヘッドが落ちる位置がバラバラになりやすくなります」

さらにもうひとつ、最下点を安定させるコツが“ヘッドの重さ”を感じること。

「ヘッドの重さを感じられると、手先で振らなくなるのでインパクトがバラつきにくい。さらに、打ち急ぎも減るので、スウィングの安定感も増します。最下点を安定させて、この難しい状況を攻略しましょう!」

Point 1
アドレス時の体重配分をキープ

アドレスで作った左7：右3の体重配分を崩さずに振る。「左足を軸にして回転するイメージを持てば、左右のズレがなくなるので最下点が安定してきます」

Point 2
ヘッドを落とす位置をアドレスからイメージ

ヘッドをどこに落とすかを、アドレスの段階から明確にイメージしておき、インパクトでもそこにヘッドを入れることに集中しよう。

Point 3
体と腕の距離を保つ

両腕で作った三角形をフォローまで崩さずに振る。スウィング中に体とクラブの距離が変わると、最下点が安定しない。

もうワンポイント!
「ヘッドの重さを感じてください」

「ヘッドの重さを感じながら振ることで、手が悪さをしなくなり、フィニッシュまでしっかり振り抜けるようになります。上から砂を叩けるようにもなるので、エクスプロージョンもうまくいきますよ♡」

月刊ゴルフダイジェスト2023年9月号より