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「50Yバンカー」攻略法 #2 “100Y打つ”感覚で打ってみよう

プロでも難しいという「残り50ヤードのバンカーショット」。ここからは、しっかり50ヤード飛ばすための番手選びやアドレスのポイント、そしてインパクトのイメージについて聞いていこう!

PHOTO/Hiroaki Arihara THANKA/有馬カンツリー倶楽部

中尾春陽 50Yバンカー脱出
中尾春陽

中尾春陽

なかおはるひ。1996年5月31日大阪府出身。今年、ティーチングプロA級の資格を取得。現在は、兵庫県内でスクールやラウンドレッスンを行う

●CONTENTS●
1. 50Yも「エクスプロージョン」でOK
2. 100Y打つ感覚で振ってみよう
3. 左7:右3を最後までキープ

「2倍の距離」を打とう

残り50ヤードからエクスプロージョンさせたらグリーンまで届かない気も……。そこで大切なのがクラブ選び、そしてアドレスだと中尾プロは言う。

「もちろん、砂と一緒に打つので飛距離は落ちます。なので、クラブ選びの基準は2倍の距離(50ヤードなら100ヤード)を打つクラブを握ること。クラブが決まったら次はアドレスです。振っても飛びすぎないようにフェースはやや開き、スタンスはオープンにします。スタンスなりにフォローを出すので、ピン方向に打ち出せるようにフェース面はターゲットより少しだけ右を向けてセットしましょう。フェースを開くぶん、バウンスもしっかり使えます」

また、インパクト時のヘッドの入れ方にも注意点がある。

「エクスプロージョンのイメージは、打ち込むというよりは、砂を軽くパンッと叩く感覚です。ドンッと打ち込もうとすると力みが生まれスウィングのバランスが崩れやすく、ボールを打って終わりにもなりやすい。最後まで振り切れないと、飛距離が出ず、グリーンにまったく届かないなんてことも。飛びすぎを怖がらずフィニッシュまで振り抜いてください!」


アドレスのポイントは体重配分とフェース向き

スタンスは左足を引き、足だけオープンに構える。肩や腰はスクエアでOK

アドレスのポイント1
左7:右3の体重配分

ボールを上げたい気持ちが強くなると、右に体重をかけがちに。それだとすくい打ちになりミスが出やすい。左7:右3ぐらいのイメージでOK

アドレスのポイント2
フェースを少し開く

フェースはおよそ30度開き、ピンより右を向くようにセット。フェースを開くことで、バウンスが使える。

インパクトは「ドンッじゃなくてパンッ!」

中尾春陽 バンカーショット

インパクトの音は、強く打ち込んだ「ドンッ!」ではなく、軽く叩くような「パンッ!」が理想。上から打ち込もうとすると力んでしまい、打って終わりになりやすく、球が飛ばない。

インパクトのポイント1
腹筋を意識する

腹筋などの大きな筋肉を意識してスウィングすると、ゆるまず体で振れる。お腹に力を入れることで手先が動きすぎなくなるので、インパクトも安定してくる。

インパクトのポイント2
恐れず最後まで振り抜く

100ヤード打つ時と同様、フィニッシュまで振り切る。飛びすぎを怖がりインパクトでスウィングを終了すると、ボールをしっかり飛ばせない。最後まで振り切る意識を持とう。

中尾春陽の50Yバンカー
「コックを入れて上からパンッ!」

ガードバンカーと同じ感覚で、コックを入れて上から砂を叩く。振り幅は通常の100Yショットと同じでOK

>>飛んだり飛ばなかったりを防ぐ
打ち方のポイントとは?

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月刊ゴルフダイジェスト2023年9月号より