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【“切り返し”改造計画】#5 理想の切り返しを手に入れる3つの素振りメニュー

比嘉真美子を指導する井上忠久プロに、理想の切り返しを手に入れるための3つの素振り練習法を教えてもらった。

TEXT/Daisei Sugawara PHOTO/Takanori Miki、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa  THANKS/春日台CC、樫山ゴルフランド、トータルゴルフフィットネス

解説/井上忠久 いのうえ・ただひさ。1976年生まれ大阪府出身。ツアープロとして活躍後、現在は指導者に。比嘉真美子、濱田茉優だけでなく、アマチュアにもレッスンを行う

●CONTENTS●
1. ミスの9割は切り返しが原因
2.「打てる形」はできている?
3. 渋野日向子のトップが高くなった理由
4. 重心を低く! 比嘉真美子の工夫
5. 理想の切り返しを手に入れる3つの素振り

3種の素振りで切り返し総仕上げ

井上忠久プロは「素振りで感覚をつかむことが大事。振る感覚をしっかり身につけて球を打つと上達が早いですよ」と言う。そこで、切り返し習得にオススメの素振りを3つ教えてもらった。練習前やラウンド前に試して最強の切り返しを手に入れよう!

Drill 1
右手1本でPWを振る

ある程度の重さがあるPWで、右手1本で行う素振り。ヘッドの重さを感じながら行うことで、上体や手先でなくヘッドの重みで自然にクラブを下ろす感覚が養える。重すぎると感じるようなら9Iでもいい。


Point 1 グリップは支える程度

腕にガチガチに力が入っているとヘッドの重さを感じられないため、腕は脱力する。脱力しておくことで、切り返しの“間”を感じやすくなる

Point 2 フィニッシュでバランスよく立つ

腕の力に頼らずリズムよく振ることができれば、フィニッシュのバランスも崩れない。切り返しが上手くいっている証拠だ

Drill 2
グリップエンドをお腹につけながら振る

クラブを極端に短く持ち、グリップエンドをお腹につけながらテークバックからトップまでの動きを繰り返す素振り。お腹から外れないようにすると、体で上げることが意識しやすい。体で上げられれば、切り返しもスムーズになる。

Point 1 右太ももを過ぎるまでお腹につけておく

「切り返しのミスはリズムが速くなると起こりやすい。体と同調させてゆっくり上げることで、切り返しも打ち急ぎにくくなります」

Point 2 左手の親指にクラブを乗せる感覚

クラブが腰の辺りまで上がったらグリップエンドは体から外れていいが、トップでは左親指で支えるような感覚がほしい。「ヘッドの重さを一番感じやすいポジションです」

Drill 3
両足を閉じて振る

両足を閉じてドライバーを振る。足を閉じることで体の軸をキープしやすくなる。軸が傾くと切り返し時に余計な動きが発生し、上手くクラブを下ろせない。

Point 1 首や体を傾けず真っすぐをキープ

両足をそろえている時点では軸はキープしやすいが、首を傾けると軸がブレやすくなる。首の位置を一定に保っておくことで、より安定感が増す。力いっぱい振る必要はなく、7割程度OK

Point 2 首に“トンッ“で間を作る

「肩に1回クラブを“トン”と当ててから切り返すのがオススメ。切り返しの合図のようになり、打ち急ぐこともなくなります」

月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より