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【読者記者】No.1817「コースに出るとアイアンが引っかかってしまいます」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンの引っかけを直したい」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/サウスゴルフアカデミー千葉スタジオ

読者記者No.1817 坂田慎治さん

●52歳 ●会社経営 ●ゴルフ歴/5年 ●ハンディキャップ/9 ●ベストスコア/74 ●平均スコア/82 ●174cm・58kg ●ドライバー飛距離/240ヤード

先生/内海大祐

76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築を目指す指導に定評がある。「サウスゴルフアカデミー千葉スタジオ」インストラクター

坂田さんのお悩み
「コースでアイアンが引っかかる」


コースでアイアンが引っかかることが多いです。真っすぐ飛ぶときと何が違うのか自分ではわからないんです


インパクト直前の形を見ると、手元がやや後方に残って、ハンドファーストと逆の形になっており、これだとフェースがかぶって当たる可能性が高い(3コマ目)

坂田 アイアンの方向性がよくないんです。左のミスが多いです。

内海 右手で振りにいってる感じがしますね。リリースが早くて、右わきが空いたインパクトになっています。ハンドファーストじゃなくて、“ヘッドファースト”になっているので、フェースがかぶって当たりやすいんですね。

坂田 それで左に飛ぶのか。

内海 グリップの力を限界まで抜いて、クラブの遠心力を感じながら振ると、ダウンスウィングでクラブが遅れてきて、勝手にハンドファーストになる感覚がわかると思います。とくに右手は指でつまむくらいの力加減にしておいて、フォロー側からスウィングを巻き戻して振る練習が効果的です。

坂田 確かに、自然に右わきが締まるのがわかります。

内海 それと、切り返しでしっかり左に乗るということも、右わきを締めてタメをキープするのに必要です。左腰の横に立てかけたストレッチポールを、腰でドンッと倒す感じで振るといいです。

<問題点 1>
右手が強すぎてフェースが返る

ダウンスウィングで右手の力が強いほど、リリースが早まり、ヘッドが早く落ちる。その結果、フェースがかぶって当たりやすい

<問題点 2>
切り返しで上体が「落下」する

記者:タメがほどけるのが早い気がします
プロ:とくに右手の力を抜くのがポイントです

対処法 1
両腕を脱力して右わきを締める

両腕(とくに右腕)を脱力して振ると、ヘッドの遠心力によって自然にタメがキープされ、ハンドファーストのインパクトになりやすい

対処法 2
左にしっかり乗って切り返す

ダウンスウィングで右手が強いと、切り返しで右サイド(上体)が落ちやすい(問題点2の写真)。左をしっかり踏み込むことで、上体を落とさずに回転できる

グリップ圧を弱めてフォロー側から巻き戻してスウィング

右手で振る意識をできるだけ抑えることで、ダウンスウィングでは自然に右わきが締まり、タメができる。左右とも指を数本外して握り、フォロー側から反動を使いテークバックして振ると、腕を脱力したスウィングの感覚がわかる

右手は親指側の3本で「つまむ」
左手は小指側の2本を「外す」

左腰でポールをプッシュ。
左を踏み込むタイミングがわかった!

トップの形を作り、左腰の横にストレッチポールなどを立てかける(写真左)。まず、そのポールを倒すように左を踏み込むことでダウンスウィングをスタートすると、タメをキープして振りやすい

Point
押された左腰を押し返すイメージ

トップで左腰を左側から押されている状態を想像し、それを押し返しながら切り返す。左腰から動き出すことで、その後の動きがスムーズになる

Drill
途中で置かれたボールを打つ

ボールに集中しすぎると力みやすいので、スウィングのほうに意識を向けるようにする。スウィング途中でボールを置いてもらうと、力まずに打てる

<取材後記>
クラブが遅れる感じがつかめた

グリップの力を抜くほど、クラブを感じやすくなるというのを実感しました。コツをつかむと、ダウンスウィングでいい感じにクラブが遅れてきて、ハンドファーストで打てました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年6月号より