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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.63 フェース面は“右手のひら”ではなく“右人差し指”で感じる?

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

ボールを真っすぐ飛ばすためにはインパクトでフェーススクェアでないといけない。つまり、フェース面の管理がとっても大事。スウィング中、ヘッドがどこにあるか、フェースがどこを向いているか、全然わからないという人が多いと思うけど、やっぱりそれは意識したほうがいい。フェースの向きは球筋に直結するから、スライスに悩んでいる人はなおさらである。

では、どうすればフェース面を感じられるようになるのか? よく右手のひらをフェース面だと思い、手のひらでボールをとらえるイメージを持つのがいい、と言われる。それも悪くない。

試しにうちの母親も聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「私はね、右手人差し指のつけ根とフェース面が一緒だと思うのよ」

母親のように右手主体のスウィングだったら、それもいいだろう。

「フェースが開いている人は、たいていトップでクラブが右手の親指に乗っているのよ。それを、右手の人差し指のつけ根に乗るようにすれば、開かないわよ」という母。

トップでクラブが右手の親指に乗っているということは、ヘッドの重さに負けて、フェース面が正面を向いている状態。そのまま振ると振り遅れ、フェースが開いた状態で当たってしまう。確かにそれを右手の人差し指で支えるようにすると、フェース面は理想とされる45度ぐらいになるよね。右手は使いすぎるとよくないけど、右利きの人なら、感覚がつかみやすいし、コントロールしやすいかもね。

一方、ボクはというと……、母親と違って、左手主体のスウィングなので、ちょっと違った方法でフェース面を管理している。

まず、アドレスでインパクトの形を作る。そのままノーコックでバックスウィングし、その形をできるだけ崩さないようにスウィングする。フェース面は変にコントロールせず、スウィング中左手の人差し指でクラブを支え、つねにスクェアを保つようにする。タメや腰を切るイメージもなく、スナップをきかせるイメージもない。オートマチックに上げて、オートマチックに下ろすのみ。この方法だとフェースがあっちゃこっちゃ向かないので、コントロールする必要もないから簡単だ。

前にも言ったけど、最近のクラブは重心距離が長く、芯が広く、シャフトのトルクもグリップのトルクも少なくなってる。ある意味、なんにもしなくていいような作りなんだよね。だから、それに伴い、フェース管理の仕方もちょっと変わってきているように思う。昔のように開いたフェースを閉じる管理ではなく、スクェアな状態を保つ管理が大事なのかもしれない。

でもボクのような方法だと、肩の柔軟性も必要だし、グリップが途中でズレないくらいの握力も必要だろう。なので、体力や使っているクラブと相談し、どのようにな方法がいいか考えてみて。

まだまだ寒いけど、愛媛みかんを食べて乗り切ろう!

自分から遠いところにあるフェース面を意識するのはなかなか難しい。そのため、例えば右手のひらや指など、体の部分と連動させて考えると意識しやすい


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年3月13日号より