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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.61 パットは断然“真っすぐ to 真っすぐ”!

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

県外の方から見ると、愛媛は温暖なイメージがあるみたいだけと、今年は寒いね~。そんなときは、屋内でパタ連でもしましょうよ!

ボクは自分で言うのもなんだけど、結構パットが得意。パットの話をすると、ストロークは「真っすぐ」がいいのか「イン to イン」がいいのかという問題が持ち上がる。これについては、ボクは断然真っすぐ、というか「真っすぐ to 真っすぐ」派である。

アドレスとインパクトの形が誤差ゼロであることはもちろん、ストロング中のフェース開閉もゼロを目指したい。とにかくロフト通り、真っすぐ当てることを心がけている。ギアが好きなので、いろいろな種類のパターを持っているが、何を使おうがストロークは「真っすぐ to 真っすぐ」を踏襲している。

それには始動が命。フォローも重要かもしれないけど、それは始動がうまくいってからの話。まずは、とにかく真っすぐテークバックすることが重要だ。

よく、手元を支点にしてヘッドだけを動かしてテークバックする人がいるけど、ボク的にはヘッドを動かすのではなく、手元と一緒にクラブごと動かすイメージかな。

どんな練習をしているかというと

①ボールに対しパターをセットし、アドレスする。
②右手を真っすぐ横にスライドさせる感じ(手首が甲側に折れたらダメ)でテークバックしたら、右太ももの前にクラブを置く。
③このとき、フェースの向きが真っすぐかを確認する。
④開いたり、閉じたりしていたらそれを正し、その形をキープしたまま肩でストロークする。

一連の動きは、前後左右、さらにヘッドの動きを動画でチェックし、究極の「真っすぐ to 真っすぐ」を目指している。

こうやって打つと、何がいいかというと、ボール位置を気にしなくていいこと。だって、どこで当たっても真っすぐなんだから。手首でこねたりしない分、インパクトの打感もいつも一緒だ。逆にインパクトで手が先行してロフトが立ち、球が跳ねて思ったように転がらないというミスもなくなる。

左右の手に1本ずつパターを持つ。“二刀流”の練習法もおすすめである。

例えば、右手にセンターシャフトのパター、左手にクランクネックのネオマレットパターを持つ。それを、同時にテークバックし、同時に下ろしてきて、左手のクラブでインパクトしたら、同時にフォローを出す。その間、2本のパターの角度、感覚は絶対に変えない。もし、グリップやヘッドの間隔が開いてしまったり、逆にぶつかってしまったりしたら、それは「真っすぐ to 真っすぐ」ができていないという証拠である。

メジャーリーガーの大谷選手なんて目じゃない? 二刀流ならパター2本持ちがカッコイイよ。この冬は暖かい室内で究極の「真っすぐ to 真っすぐ」を練習してみてね。

フェース面を管理することは真っすぐ転がすことにおいてとても重要。右太ももに置いたときにフェースがスクェアかチェックしてほしい


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年2月27日号より