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【イーゾーン GT ドライバー ヨネックス】「ディープフェース」だけど意外にやさしい。幅広いゴルファーにおすすめ

数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はヨネックスの「イーゾーンGTドライバー」です。

絶妙なバランスで幅広い層が使える

最新モデルのドライバーでは珍しいディープフェースのヘッドですが、球が上がりにくいということはなく、適度な中~高弾道で飛んでくれます。(堀越)

ヘッド後方に8gのウェートで深重心化。クラウン、ソール、フェースに配された内部の溝が"飛ばし"に効く

構えると、ほんの少しフックフェースに見えますが、打ってみるとつかまりやすさも適度で、左へのミスを怖がらずに振っていけます。スウィートスポットから大きく外れなければ、少しぐらい芯を外しても、左右の曲がりは小さく済みます。

それでいて、意識的にトウ寄で打てばドロー、ヒール寄りならフェードと、球筋を打ち分ける操作性も高い。低スピンの強弾道で打ち出し角もしっかり稼げるので、飛距離性能もかなり高いと感じました。

CNC縦ミーリングの効果で球が曲がりにくい

基本的にはセミアスリート向けですが、上級者好みの操作性がありながら、アベレージゴルファーでも使える、オートマチックなやさしさもある。そのバランスが絶妙です。

試打クラブに装着のシャフトだと、HS43㎧以上は必要でしょう。ただ、シャフトの選び方次第では、シニア世代でもパワーのある人や、ドローで飛距離を出したい女性アスリートなど、幅広く使えるでしょう。(堀越)

再現性の高いシャフトでしなり戻りも速い

ロフトが大きく見えて安心感がある

クラブ長さが標準的で、クラブ重さが軽いので、クラブ慣性モーメントが抑えられている設計です。ヘッドは横幅が広い丸型形状、またディープフェースなのでアドレスではロフトが大きく見えて打ちやすそうな安心感があります。(松尾)

強いシャローバック形状も特徴で、インパクトでアッパーに振るイメージが出ています。重心距離が長すぎず重心深度も深すぎないので、ヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが大きくならず、結果、比較的ヘッドの操作性が良く、球をつかまえやすくなっています。

スクェアフェースでセットアップしやすい

弾道を操りたい人、低スピンの強弾道で飛ばしたい人

適度なスピンが入り、高弾道で安定するので、フェアウェイキープしやすいクラブです。また操作性の良いヘッドで球がつかまえられ、打ちやすいので上級者だけでなくアベレージゴルファーでも使いやすいドライバーです。(松尾)

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4.5/操作性 4.5 ※5点満点

ヘッド体積/455cc
ロフト角/9度、10.5度
ライ角/58.5度
長さ/45.75㌅
シャフト/NST002カーボンシャフト(S、SR、R)
総重量/約292g(S)
価格(税別)/7万円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊GD2020年2月4日号より