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【ギア選びのウソホント】Vol.104「HS45m/sの私が“3W”を入れないワケ」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先週に続き、セッティングの話です。私の経験上、打ち方の違いはありますが、一般的な3W(長さ43インチ・ロフト角15度)の性能をしっかり引き出すには少なくとも1Wでヘッドスピードが38m/s以上必要と考えます。基本的にアベレージゴルファーでこの数値を超えている人は多くないはずです。

かく言う私も、3Wはバッグに入っておらず、1Wの次はロフト角16.5度のフェアウェイウッドを入れています。私のHSは平均45m/s程度ですが、その理由として「どんなライでもしっかりコンタクトし、3Wの性能を発揮させることができるか」と言われると、大きな声で「はい!」とは言えないからです。たとえば、左足下がりのライでロフト角15度のクラブを使用した場合、インパクト時のロフトが15度以下になることは理解いただけるでしょう。そうなると、プロでも球を上げるのは難しく、3Wの性能を引き出せないのです。そういう状況になる可能性を考えると、ロフト角がもう少し寝ている16.5度や18度といったフェアウェイウッドを入れたほうがミスの軽減につながるのではないでしょうか。また、ロフト角が寝ていること、シャフト長が短いことで、安心感が生まれ、ストレスなくスウィングできるメリットも大きいです。

16.5度を入れるメリットは次回に続きます

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月27日号より