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【プロスぺック】46インチの『TSi3』が「自分史上最も飛んでいる」ウィル・ザラトリスの14本

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、メジャー初制覇に最も近いといわれているウィル・ザラトリスのセッティングに注目。

PHOTO/Blue Sky Photos

ウィル・ザラトリス
1996年8月生まれ。サンフランシスコ出身。ウェイクフォレスト大学を経て2020年PGAツアー参戦、2021年マスターズ2位、今年の全米プロ2位、全米OP2位タイ。世界ランク13位

PGAツアーメンバーになって2シーズン、難コースのメジャーで何度も優勝争いをしてきたザラトリス。クラブについて本人が話してくれた。

「タイトリストをずっと使っていますが、自分史上最も飛んで操作性を含めたトータル性能の高いドライバーが、この『TSi3』です。3WもTSi3ですが理想弾道を目指すなかで自分がロースピン傾向とわかったんです。フィッティングを通じてロフトを少しプラスすることで3Wのパフォーマンスも上がりました」

言葉の通り、3Wはロフト15度ではなく、16.5度のヘッドをネック調整で15.75度に変えて使う。また、ドライバーは昨年の45インチから46インチへ長尺化。これも平均312ヤードの飛距離に寄与している。

アイアンは4番からPWまで「T100」(2019年モデル)を使用する。

「ラフからのフライヤーに悩んでいましたが、それを解決してくれたのがT100。テクノロジーの詳細はわかりませんがラフからの距離感が抜群に向上しました。見た目も好み、構えやすくて魅力的です」

ウェッジは「SM9」と「ウェッジワークス」を使用。

「50度と55度はSM9。弾道の高さが抑えられてスピンが入るので2本ともグリーン周りで多用します。自分仕様にリーディングエッジを調整しています。ウェッジワークスの60度はバンカー脱出重視でバウンスを1度プラス。いつも最大のパフォーマンスを得られるよう50度は約3カ月周期、60度も数カ月で新調しますが、55度はホールインワンを2回もしたので替えられずにいます(笑)」

自分史上、最も飛んでいるというTSi3ドライバー。ツアー担当のJ・J・ヴァンヴェゼンヴィークは、「ウィルは正確性とセンターヒットを求め、少し短めのドライバーを使ってきましたが、オフにPGAツアーの距離に対応するため長尺化のフィッティングに挑戦、シャフトをスピーダーTR757から10グラム軽いスピーダーTR661へ変更、スウィングウェイトを維持しながら長くしました」。今後、ニューモデルTSRシリーズへのスイッチがあるのかにも注目したい
フィッティングによりロースピン傾向だと知ったザラトリス。理想の弾道を得るためにロフトの大きな16.5度のヘッドを選び、ネック調整で15.75度にしている。シャフトはベンタスブルーの8X
T100アイアンは2019年モデルを継続使用。3Iは2021年モデルのツアーディスタンスアイアン「T200」。シャフトはすべてダイナミックゴールドツアーイシュー

弾道が低く抑えられてスピンが入るから距離感が出るというSM9の2本。50度はスクエアなショットに適したFグラインド。55度はフェースを開いても使える万能タイプのSグラインド。60度はTグラインドのバウンスを1度増やした専用モデル

ウィル・ザラトリスの14本セッティング

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より