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マレットなのに操作性が高い! 早くも2勝のオデッセイ「ELEVEN」パターが男子ツアーで人気の理由

関西オープンで優勝した比嘉一貴と、中日クラウンズを制した稲森佑貴。この両者が手にしていたのが、今年2月に発売になったばかりのオデッセイ「ELEVEN」。国内男子ツアーで人気となっているこのパター、一体何がすごいのか?

PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Hiroaki Arihara、Tadashi Anezaki

関西オープン優勝の比嘉一貴(左)は「ELEVEN」、中日クラウンズ優勝の稲森佑貴(右)は「ELEVEN CS」を使用

マレットのやさしさに
操作性と感覚をプラス

前作「TEN」シリーズから、ヘッド後方の左右に張り出したウェイトが消え、台形のマレット型となった「ELEVEN」。ソールの前方にスチールのウェイトを配し、ヘッド後方下部には比重の軽いウレタン樹脂とアルミニウムを使用。ヘッド重量の約8割をフェース側に配分することで、重心を前に設定した“浅重心”パターだ。“深重心”でミスに強い「TEN」とは何が違うのか?

「TEN」を長らくエースパターとし、20年の日本オープンも制した稲森佑貴は、今季開幕前からエースと並行して浅重心の「ELEVEN」も試していた。そして国内開幕戦・東建ホームメイトカップの3日目から満を持して「ELEVEN」に変更。2試合後のISPS HANDA欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント! で6位タイに入ると、翌週の中日クラウンズではツアー3勝目を挙げた。

ダブルベントネックの「ELEVEN」に加え、センターシャフトの「ELEVEN CS」、ショートスラントの「ELEVEN S」をランナップ。さらにアライメントに赤と青の3本線を採用した「トリプル・トラック」もある。

「『ELEVEN』はウェイトが前にあるので、自分が思い描いたラインにポンって出しやすい」と、マレットなのに“操作性が高い”という浅重心のメリットを挙げる。さらに「『ELEVEN』には食いつくような乗り感があって、打ち損じて少しショートしたと思ったものがカップまで転がってくれる。ミスだと思っても入ってくれることもあって、本当に助かってます」と、やさしさは大型マレットのままだという。

つまり、マレットの安定性とやさしさはそのままに、ブレードの操作性を備え感覚が生かせるという「ELEVEN」。これまでにはない、新しいコンセプトのパターだ。

週刊ゴルフダイジェスト5月31日号より