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【ギア選びのウソホント】Vol.80「女子プロとヘッドスピードが同じでも、シャフトを真似するのはオススメしません」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先週は「女子ツアーで人気の“軽硬”シャフトが、ヘッドスピード(HS)が同じくらいのアベレージゴルファーに合うとは限らない」と言いましたが、今回はその理由をお話しします。

そもそもドライバーのHSが42㎧くらいの女子プロのほとんどが平均250Y前後は飛ばします。しかし、アベレージゴルファーであれば、平均はどのくらいでしょう? 一発の飛びでは同じくらい飛ばせるかもしれませんが、トップあり、テンプラありでおそらく平均200Yいけばいいほうではないでしょうか。この差は何かというと、言わずもがなですが「技術」です。

その技術はドライバーだけでなく、もちろんアイアンにも表れます。女子プロが“軽硬”シャフトのアイアンで飛距離を出せるのは、硬いシャフトでもしっかりしならせることができるからです。逆に女子プロよりも男性アベレージゴルファーのほうが重いものを振り切れる腕力はあると思いますので、シャフトの自重でしなりやすいシャフトのほうがしっかりインパクトしやすくなります。また振り切れるなかでいちばん重いクラブが自分に合うといわれていますが、それはクラブの重さで飛ばせるからです。なので、一般的な男性ゴルファーには、“軽硬”でないシャフトを選ぶことをオススメします。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より