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【マイギアを語ろう】「感覚よりもデータを重視」トラックマン女子・山下美夢有の14本

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回の語り手は、昨年初優勝を挙げた山下美有夢。クラブを感覚だけでなくデータを重視して決めるという山下の選んだ14本とは?

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Kazuo Iwamura THANKS/川崎ゴルフ練習場

山下美夢有
2001年8月2日生まれ。大阪府出身。アマ時代にナショナルチームで活躍し、19年にプロ転向。ルーキーシーズンとなる21年にKKT杯バンテリンレディスで初優勝。賞金ランクは13位と大躍進。来季は2勝目を狙う

確信の裏付けは『トラックマン』

プロ転向後、ショットの精度を高めるべく約300万円の弾道測定器“トラックマン”を購入。クラブ選びでも、スピン量や弾道の安定感など、よりデータ重視で選べるようになった。「ドライバーは『ZX5』と『ZX7』を打ち比べて、飛距離は『5』のほうが5ヤードくらい飛んでいたのですが、スピン量の数値は『7』のほうが良かった。スリムで小ぶりな見た目も好きなので、トータルバランスの良さで『7』を選びました」

トラックマンを購入する前は、かなり感覚で選ぶことが多かったと山下。高校時代は、マッスルバックにスチールシャフトのアイアンを愛用していた。「難しいクラブを使いたがるところはありました。使いこなせるとカッコいい、みたいな。周りには、なんでそんなクラブ使うの、とか言われていました(笑)」

キャビティバックを手にしたのは、高校3年のとき。「1回試してみたいと思って、友人のを打ってみると、マッスルより安定したので、そこから替えました」

今は『ZX』シリーズ3モデルの試打データをきっちり取り、選んでいる。「形的にはマッスルが好きなんですけど、好みではなく弾道データで決めました。弾道の安定感と自分の安心感が最優先です」

ドライバー
飛距離の「5」より安定感の「7」を選びました

スリクソン「ZX7」
「『5』も形はいいけど、少し大きく見える。『7』のほうがスリムに見えて構えやすいので好き」『スピーダーエボリューションⅣ』から、少しつかまりの良い『TR弐(プロトタイプ)』に替えて、初優勝を達成

フェアウェイウッド
“ピン”を狙うからこそ球が拾いやすいZX

スリクソン「ZX フェアウェイウッド」

「このモデルに替えてからスピン量が増えて、球も上がってグリーンを狙えるようになりました」

アイアン
高スピン高弾道でピンを狙える

スリクソン「ZX5」
「高校3年のときにカーボンに替えたんですが、合ってない感じがして。結局、またスチールに戻しました」

ウェッジ
長いパー4対策で48度は7Wと交代

クリーブランド「RTX ZIPCORE」

「基本的には48 度を入れますが、長いパー4が多ければ抜いて、7番ウッドを入れます」

パター
硬めの打感パチッと芯がある感じが好き

スクアード「BULLET」

「優勝時に使っていたマレットも、しっくりこなくて。いろいろ試しています」

ショットのデータは愛用の“トラックマン”で計測!

人生最高額の買い物だという約300万円の“トラックマン”を購入し先行投資。見事初優勝を挙げた

山下美夢有の14本

月刊ゴルフダイジェスト2022年3月号より

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