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【マイギアを語ろう】青木瀬令奈「ゼクシオ歴20年。使い続ける理由は“音”が好きだから」

自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、6月のサントリーレディスで4年ぶりの優勝を挙げた青木瀬令奈の、クラブに対するこだわりに迫った。

TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/フェニックスゴルフアカデミー

青木瀬令奈
7歳でゴルフを始め、15歳で関東ジュニアと全国高校選手権に優勝。高校卒業の2011年にプロ転向、17年ヨネックスレディスでツアー初優勝を果たす。21年はサントリーレディスで4年ぶりの2勝目を飾った

ピンを狙えるスペック最優先

青木の『ゼクシオ』ユーザー歴は長い。

「2000年にゴルフを始めて、2002年にちゃんとしたクラブを買おう、ということになって。父に、どれがいいんだと聞かれて、練習場で一番いい音をしていたあれがいい、と言ったのが『ゼクシオ』でした」

ドライバーは2代目から、最新の12代目まで『ゼクシオ』ひと筋。

「クラブを選ぶ基準が3段階あって、まずは持ってみる。イメージしているヘッドの重さやシャフトのしなり方になっているか。少しでも違和感があったら使いません。第2関門は顔。基本的には真っすぐが好き。少しグースも好き。ダメなのは右に向いて見えるものですね。その後に打ってみて、インパクト音、圧のかかり方、スピン量、飛んでいく姿がイメージとマッチしているかなどを確認して、試合で使おうということになります」

自分のプレーの生命線だというFWも『ゼクシオ』メインだが、3番だけは『スリクソン』が入っている。

「自分にとってはスプーンも“ピンを狙う”クラブだから、少し“攻撃的”である必要があるんです」

ドライバー
替えないのはゼクシオの音が好きだから

ゼクシオ「エックス プロト」
「1発目から理想に近い仕上がりだった。ロフトは9.5度で高さが出るけど、ランも出てくれる。少し高めの打音も好き。シャフトはヘッドに合わせて『赤ベンタス』に替えました。基本的に素直な動きをするものが好きで、先がしなるものはNG」(青木)

フェアウェイウッド
ラフからでも球を拾える

「スリクソン ZF85」、「ゼクシオ テン」
「しっかり球が上がってくれることが大前提で、ラフからでも球が拾えて、ある程度操作できる必要があります」

ユーティリティ
球が上がってスピンもかかる

スリクソン「ZH65」

「6番アイアンと比べたことがあって、スピンが入って、しっかり止まってくれるのはUTだと確信しました」

アイアン
7・8はやさしさ、9・Pは操作性

スリクソン「ZX5」「ZX7」
「7、8番はラクに上がってミスに強いものを使っています。9番とPWは見た目がシャープで、球を操るイメージが出る」

ウェッジ
球を包み込むイメージのグースネックが好み

GrindStudio「プロトタイプ」
「低く出て止まる球が打てるものがほしいというオーダーをしています」

パター
再現性を求めてマレットをチョイス

青木瀬令奈の14本

月刊ゴルフダイジェスト2022年2月号より

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