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【ギア選びのウソホント】Vol.68「一発の飛びなら軽ヘッド、安定感なら重ヘッド」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

さて、先週お話しした「ゼクシオX」ですが、弾道調整機能が付いたこと以上に変化を感じたのはヘッド重量です。たとえばタイトリストなら「TSi1」、キャロウェイなら「エピック マックス ファスト」のようにヘッド重量やクラブ重量を軽くすることで、振りやすさをアップさせ、その結果、ヘッドスピードが上がり飛距離が伸びるというのが現在の潮流だと思います。そして最近の「ゼクシオ」もその流れをくんでいました。

しかし、この「ゼクシオX」はいつもの「ゼクシオ」の感じで振ったところ、若干振りにくさを感じました。そこで『ヘッドデータは嘘つかない』でお馴染みの松尾好員さんが計測したデータをみると、前作の「X」は195.8gだったヘッド重量が今回の「X」では200.2gと約5g重くなっています。これは時代の流れと逆行しているように見えます。

一方で、ヘッド重量が軽くて振りやすいクラブはその性質上、スウィングの安定感がやや欠けてしまうので、どちらかといえば「一発の飛び」を求める傾向があり、逆にヘッド重量を重くすることで球筋とスウィングに安定感が生まれます。今回の「X」はその点からも、アスリートをしっかり意識しているように思えるのです。

安定を求めるなら重ヘッドを試してください

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月28日号より