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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.169「ボールにこだわる。これもゴルフならではの楽しみの一つ!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

>>前回のお話はこちら

アベレージゴルファーのなかには、「ボールなんて何使っても一緒」なんて思っている人も多いだろう。

ご存じのとおり、ボールは大きく3種類に分けられる。飛距離性能を重視した「ディスタンス系」、スピン性能を重視した「スピン系」、そして最近は第三のボールとして、両者の中間にあたる「中間系」がある。確かに、ちゃんと当たらなければ、それぞれの特性を活かせないので「何を使っても一緒」という意見もわかる。でも、ゴルフは特性の違うボールを、個人の好みで選べるスポーツだよ。ほかにそんなスポーツある? まぁ、ボウリングも自分で選べるか……。

でも、大抵のスポーツは指定されたボールで戦わなければならない。ゴルフはそういった意味ではかなりレア。せっかくなので、そこも楽しんでみようよ。といっても、プロやトップアマでない限り、あまたのモデルの中からコレ! っていうのを選ぶのは困難。各メーカーによって特色があるしね。でも、この際、細かいことは無視。とりあえず「ディスタンス系」「スピン系」「中間系」からひとつ選び、それで統一することから始めてみようではないか。


いくら下手っぴっていう人でも、打ち比べてみれば、さすがに多少の違いはわかるはず。やっぱり、3種がごちゃ混ぜだと、アプローチやパターのイメージが湧かないと思うんだ。一般的には、普通にアプローチをポーンと上げたいなら「ディスタンス系」がいいかな。「スピン系」は、アプローチで球が上がりにくいし、球をつぶせるほどのヘッドスピードがないと飛距離も出ないしね。もちろん、打感が好きだというならそれでもかまわない。ただ、なんとなくスピン系のほうが上級者っぽくてカッコイイという理由なら却下。今すぐ、そんな見栄は捨てよう。

ボールは何を使っても同じと思っている人が多いかもしれないが、どのタイプかだけは統一しておこう。ショートゲームのイメージが変わる

ちなみにボクが使っているのは、スピン系のブリヂストン「ツアーB XS」。そう、タイガー・ウッズと一緒。ミーハーじゃないよ(笑)。前身モデルから使ってる。ボールを交換する頻度は、適当だけど、平均してハーフに1回ぐらいかな。でも、1ラウンド使い続けるときもある。カート道に跳ねて傷ついても、スピン性能も距離も変わらないしね。潤沢にボールを支給されるプロなら別だけど、普通のゴルファーは、そこまで神経質にならなくてもOK。ドライバーで100回連続、5秒以内に立て続けに打つと、さすがに熱でやられるみたいだけど、そんな状況、皆無だしね。

なので、新品じゃなくて、ロストボールでもぜんぜんOK。パフォーマンスが一緒なら、安いほうがいいに決まっている。もちろん、おろしたてのニューボールは気分いいけどね。とにかく一度、3種類を打ち比べ、違いを自分なりに検証。その中から使いたい系統を選んだら、今後はそれに統一してみよう。

こだわりを持ってボールを選び、それをコントロールしながらスコアアップを目指す。それもゴルフの楽しみのひとつなんじゃないかなーって、個人的には思う次第である。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2020年9月8日号より