【ギア選びのウソホント】Vol.223「ウェイト調整を積極的に活用してみましょう」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

>>前回のお話はこちら
- 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら 自分に合ったUTを選ぶ際、ヘッドの“重心特性”も大切なポイントです。先日、タイトリスト「GT」シリーズのUTの試打をしてきましたが、各モデルの重心深度の深さが入射角に大き……
前回、ウェイトの調整によって重心特性を変えられるUTの話をしましたが、自分のクラブ遍歴を振り返ってみると、改めて便利な時代になったな、と感じます。
昔は、鉛を貼ることで、クラブの特性を調整していました。ジュニアの頃「このシャフト硬いな」と感じたとき、ヘッドに鉛を貼ってみたら、シャフトが少し軟らかく感じられるようになった、というのが私の初めての“鉛効果”体験。当時は、情報が現代のように多くなかったので、雑誌の「チョイス」などを見て、プロたちの“鉛チューン”をその意図もわからず真似したりしていました。
あるとき、ドライバーのヘッドのトウ側に鉛を貼ってみたら、やや打ちづらくなったのですが、ボールが上がるように。その後、ギアの知識が増えるにつれ、「トウ側に鉛を貼ることで、重心距離が長くなり、フェースがやや開いたインパクトになるから、ボールが上がりやすくなったのだ」と理解しました。
現代は、そんな試行錯誤をしなくても様々な情報が手に入り、重心特性を変化させられるウェイト調整機能を持ったヘッドも多く出ています。自分に合ったクラブに仕立てるために、そういった情報や調整機能をぜひ活用したいですね。

堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2025年3月18日号より