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やっぱりカーボンよりもフルチタン! 全盛期の感覚が戻りつつある小田孔明の14本

PHOTO/Tadashi Anezaki

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、2014年以来の優勝を狙うベテラン・小田孔明のセッティングを紹介。

小田孔明
おだこうめい。1978年生まれ。福岡県出身。ツアー通算8勝。2014年以来優勝から遠ざかっているものの、昨年は試合数が少ない中でも復調をアピール。今年に期待が高まる

小田孔明に強いインパクトが戻ってきた。その要因が昨年の日本オープンから使い始めたドライバーだ。

「カーボンのヘッドはたわんで飛ばすからドロップしちゃうことがあるんです。フルチタンだとそれがないのと、なによりインパクトでグシュっとつぶれる感じがある。もともと球離れの感覚を大事にしているので、フルチタンにして良い感覚を取り戻せた感じです」

日本オープンの練習日に初めて手にしていきなりの本番投入だった。それほどの代物だと直感が働いたのは、長年積み重ねてきた成功体験があるからにほかならない。

アイアンに関しては、意外にもこだわりはないと言うが、マッスルバックで小ぶり、そしてシャープな抜けを重視しているあたり、クラブに一切の無駄を許さないということだろう。ある意味で独特なクラブさばきをする小田にとって、操作性の高さとフィーリングが何よりも大事になってくる。

ドライバーのヘッドをフルチタンにしたことで、マッスルバックのアイアンとの感覚的な部分での整合性がとれたのかもしれない。7年ぶりの優勝を狙う小田のプレーから目が離せない。

この2本のFWも小田にとって大切なクラブ。ロフト調節をして、飛距離よりも球の上がりやすさを重視している

操作性の高さが重視されるアイアンだが、小田が重視しているのは直進性。年齢とともに落ちる飛距離に対して曲がらないことこそが飛距離をカバーする最大の要素と考えている

「キュン、シュシュッ」という感じがいいと小田。擬音から察するにファーストバウンドでスピンが解けず、それでいて効きすぎないということだ

小田孔明の14本
1W ホンマ T//WORLD GS(9.5度)/VENTUS ブラック・6X/290Y
3W ホンマ TW747(15度)/スピーダー757・X/250Y
5W ホンマ TW747(18度)/スピーダー757・X/240Y
3UT ホンマ T//WORLD TW-U(22度)/VIZARD IB-WF・X100/230Y
4I ホンマ T//WORLD TR-20B(24度)/VIZARD IB-WF・X100/220Y
5I ホンマ T//WORLD TR-20B(27度)/VIZARD IB-WF・X100/220Y
6I ホンマ T//WORLD TR-20B(30度)/VIZARD IB-WF・X100/185Y
7I ホンマ T//WORLD TR-20B(34度)/VIZARD IB-WF・X100/175Y
8I ホンマ T//WORLD TR-20B(38.5度)/VIZARD IB-WF・X100/165Y
9I ホンマ T//WORLD TR-20B(42度)/VIZARD IB-WF・X100/155Y
10I ホンマ T//WORLD TR-20B(46.5度)/VIZARD IB-WF・X100/140Y
AW ホンマ T//WORLD TW-W(52度)/ダイナミックゴールド・X100/120Y
SW ホンマ T//WORLD TW-W(58度)/ダイナミックゴールド・X100/100Y
PT オデッセイ ミルドコレクション#6 プロト
BALL スリクソン Zスター

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月27日号より