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【ギア選びのウソホント】Vol.185 今どきの大型マレットはフェースの開閉を使いやすい

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

ネック形状の変化も、ネオマレット型パターがUSツアー選手の間で主流になってきた理由のひとつだと思います。

昔のマレット型というと、ベントネックでフェースバランスのモデルがほとんどで、ヘッドを真っすぐ動かすようなストロークに適したものが多かったと思います。ところが、近年のネオマレット型は、ショートスラントなどのネック形状を採用することで、フェースアングルが大きくなり、いわゆるフェースを「開いて閉じる」動き(トウ・フロー)が入るようになっています。やはり、ブレード型パターを愛用してきた選手にとってトウ・フローの動きが入るヘッドのほうが馴染みやすく、自分のストロークをしやすいのだと思います。R・マキロイもショートスラントの『スパイダーツアーX』を使っていますが、操作性に影響するネック形状は、選手にとって非常に重要な部分なのです。

またネオマレットパターは、ヘッドが大きいことによって、内部にもさまざまな工夫を施すことができます。重量を変えたり、重心位置を変えたりすることもできますから、ネオマレット型はトップ選手にとって、自分好みに仕立てるための“自由度”が高いのです。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年6月4日号より