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【ギア選びのウソホント】Vol.147 史上初? 全英覇者のシャフトは「オールS」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

ブライアン・ハーマン

前回のお話はこちら

今年の全英オープンはブライアン・ハーマンの優勝で幕を閉じました。レフティの優勝は史上3人目らしいですが、それ以上に珍しいと思ったのが使用シャフト。ドライバーは『5S』、フェアウェイウッドは『6S』、アイアンは『S300』、ウェッジは『S400』とすべてフレックスがSなのです。これはメジャー史上初なのではないかと思っています。

彼の身長は約170cmなので、日本人とほぼ変わりありません。また、練習場のネット中継で画面に映し出された彼のドライバーのボール初速は約74m/s、ヘッドスピードは50m/sほどでした。大会中のスタッツはドライビングディスタンスが285.5Yで、全英オープンの全体平均が293.0Yなので、いわゆる“飛ばないプロ”です。

今回私が言いたいのは「メジャー制覇に飛距離は重要ではない」ということではなく、「スコアメイクには自分に合ったシャフトが重要」ということです。HS50m/sのメジャーチャンピオンでもフレックスSなのに、それに満たないアマチュアが「Sでは軟らかすぎるからXで」と言うのは違和感を覚えます。これまで何度もお伝えしていますが、見栄でフレックスを選ぶことはせず、自分に合ったシャフトの使用をオススメします。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年8月15日号より

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