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【ギア選びのウソホント】Vol.136 同じフレックスでも「元調子」より「先調子」のほうが硬く感じるワケ

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

同フレックスでも振りやすい、振りにくいと感じるのは、これまでお伝えしてきた①メーカー誤差、②重量が異なる、という理由以外に、③キックポイントの違いも挙げられます。そもそもキックポイントは、シャフトのしなる場所を表していて、シャフトの先端側が動く「先調子(LOW)」、グリップ側が動く「元調子(HIGH)」、その中間が動く「中調子(MID)」などがあり、最近ではしなりポイントが2つある「ダブルキック」というものまで出てきました。ちなみに、このキックポイントもフレックス同様、ゴルフ界で統一規定があるわけではないので、メーカーによってしなる箇所はまちまちです。

また、先調子と元調子のしなるポイントに関しても約10cmほどの違いしかありません。とはいえ、同一メーカーであれば、明確に違いますし、それは振っていて誰もが感じますので、キックポイントは重要なのです。どのように感じるかというと、同じフレックスSで先調子と元調子を比較すると、先調子のほうが硬く感じます。それは、しなり幅の大きさが先調子のほうが小さいから。元調子だとシャフト全体が動く感じになりますので、全体として軟らかいと認識する人が多いのです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年5月30日号より