【稲森佑貴】フェアウェイキープ率1位、日本一曲げない男のドライバーとクラブセッティング


2019年シーズンは、賞金ランキング49位と納得できるものではなかった。しかし、フェアウェイキープ率は1位とさすがの数字を残した稲森佑貴プロ。「日本一曲げない男」と言わしめる、彼のゴルフ支えるクラブセッティング。

いなもりゆうき/1994年生まれ鹿児島県出身。2018年日本オープンチャンピオン。フェアウェイキープ率に注目が集まるが、ここ最近は飛距離アップにも積極的に取り組む
FWキープ1位のドライバー「スリクソンZ585」
稲森にクラブのこだわりを聞くと、返ってきた答えは「ヘッドの大きさ」だった。
「ヘッドの大きさは、自分のなかで大きなポイントです。僕はヘッドが大きいのが好みなんです。昨年はゼクシオを使っていましたが、今年使用したスリクソンもある程度ゼクシオのイメージに近い大きさだったので、すんなりスイッチできました」

ロフト9.5度、長さ44.75インチ

スピーダー661エボルーションⅥ(X)
フラットに見えることも大切なポイントと語る。その理由はヒールからボールにコンタクトするイメージが湧きやすいからだ。
「クラブがアップライトに見えるとどうしてもボールがつかまりすぎる感じがして嫌いなんです。ヒールから入れられると、面にしっかり当てられる、いいイメージが出るので、そういった意味でもフラットなほうが好きですね」
稲森は、ゴルフが難しくならないようにクラブにやさしさを求めている。スリクソンはゼクシオに比べればアスリート寄りだが、そのなかでも安心感が持てる「スリクソン585」を選択している。
「難しいものを無理して使わない」。このあたりはアマチュアが大いに参考にするべきポイントだ。
鉛でつかまりを向上させているフェアウェイウッド

ヒール側に鉛を張るのはボールのつかまりを良くするため。地面から打つFWならではの工夫

ヒール側に鉛を張るのはボールのつかまりを良くするため。地面から打つFWならではの工夫

ヒール側に鉛を張るのはボールのつかまりを良くするため。地面から打つFWならではの工夫
シャープに振れるのでラフでも多用「スリクソンZ H85」

ロフト19度と22度、220㍎と210㍎
やさしいポケットキャビティアイアンを選択
アイアンも、ある程度の大きさがあることで安心感の条件。「プレッシャーを感じるクラブは使いません」

スリクソンZ585

ヘッドは大きめ
ローバウンスとミッドバウンス、2本のウェッジ

地面にソールが跳ねないようにバウンスの効き具合を調整。打ち込みながら、自分の感覚に合わせて調整していく

地面にソールが跳ねないようにバウンスの効き具合を調整。打ち込みながら、自分の感覚に合わせて調整していく

地面にソールが跳ねないようにバウンスの効き具合を調整。打ち込みながら、自分の感覚に合わせて調整していく
順回転で最後のひと伸びがある「オーワークス2ボールFANG S」

打感がよくボールがよく伸びてくれる

大型のマレットタイプでラインに乗せやすいのがポイント
ドライバーは短めの44.75インチに調整

PHOTO/Shinji Osawa
週刊GD2019年12月24日号より