目覚めたら絶景のゴルフ場! 瀬戸内ゴルフリゾートの「キャンプ」事業が冬でもアツい理由
コロナ禍でも多くのゴルフ場が来場者を増やしているが、広島県の瀬戸内ゴルフリゾートで昨年から実施されているキャンプ事業も、冬でも盛況が続いているという。
同リゾートでは昨年4月から「圧倒的絶景キャンプ」と銘打ち、営業を始めた。全ホールから瀬戸内海が見晴らせるロケーションが売りで、芝地にテントを張れる快適さが受けて利用客は引きも切らなかった。
夏から秋にかけては一般ゴルファー、それに競技ゴルフを目指すアスリートゴルファーも多く、早朝ゴルフで腕を磨いていたそう。冬になってやや客足は衰えたが、この時季、地元テレビ番組でも同リゾートでのキャンプが紹介されたほどの人気だ。
複数のプランがあり、すべてのキャンプ道具が貸し出される“手ぶらで楽々コース”のほか、テント持ち込みコースや日帰りコース、区画サイトコースなど、選択肢はさまざま。
ゴルフ練習場やクラブレンタルは無料で利用でき、クラブハウスのきれいなトイレ、瀬戸内海が一望できる大浴場、レストランなども利用可。ただ、ハウスに入場するにはサンダルやランニング姿はご法度。ゴルフプレー時ほどドレスコードは厳しくないが、最低限のマナーは守ってほしいという。
人気の理由をゴルフ場運営コンサルタントの石井米二郎氏は次のように分析する。「キャンプでの“野生”とハウスでの“文明”を同時に体験できるのが非日常で楽しいのだと思います。それにキャンプで、子どもたちに芝生の感触を裸足で体験させると、大人になってからもゴルフ場を思い出すでしょうしね。芝の魅力は絶大です。ゴルファーにとって、寝て起きたらゴルフ場だったというのがいちばんで、ホテルに泊まるより安ければ、もっといいですね」
同リゾートでは別荘ライフが体験できる企画も始めた。
「ゴルフ場とフェアウェイフロントヴィラが融合した別荘ライフを楽しんでもらおうと、会員制リゾートも募集しています。戸建てスタイルのヴィラから見下ろす瀬戸内海は壮観ですよ」(同リゾート支配人・林順平氏)
ゴルフ場という広大な土地と、絶景の眺望があればこその副業ということだろう。
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より
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