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1カ月で1000万円! 御殿場市のコースに設置された“ふるさと納税の自販機”が好評

『ふるさと納税、ゴルフ場の自動販売機が大活躍』。こんな見出しが地元ニュースで報じられた

静岡県御殿場市では、昨年12月上旬に設置した“ふるさと納税の自販機”で、1カ月に1000万円を超える寄付金が集まったことが話題になっている。設置したのは富士平原GC、太平洋C御殿場ウエスト、小田原GC日動御殿場Cの3コースだ。

ふるさと納税の窓口、御殿場市役所の魅力発信課では「同市以外の居住者から12月31日までに計136件、1021万6600円の寄付金が集まりました。年末の駆け込み需要とはいえ、短期間の金額の多さにちょっと驚いています」とのことだった。

タッチパネルに従い、免許証の読み取りなど簡単な手続きで、氏名・住所などの入力作業が省略でき、1~50万円の寄付ができる。税額の控除に必要な書類は後日、市町村の役所より郵送される。入金後、発行されたレシートをフロントに持っていくと、返礼品として寄付金の3割相当の補助券がもらえ、プレー代金として使える仕組み。昨年度までのインターネット経由による寄付金は約2600万円だったため、自販機の“即決力”が改めて見直された形だ。

御殿場市で設置第1号となったのは富士平原GC。「地元TV局で放映されたせいか、隣町の町議や、自治体、ゴルフ場も見学に来ました。これで注目されたのか、130件もの寄付金が集まりました。インターネットで申し込むと補助券を受け取るのに1週間~10日間かかるのが、その場で受け取れるのが魅力だったのだと思います」(同GC支配人・小林幹男氏)

太平洋C御殿場ウエスト広報の磯部吉晃氏は「補助券を後日使われるということは、予約確約と同じで、ゴルフ場側にもメリットがあります。その日のプレー後、予約していかれる方もいます。これからも継続設置する予定ですが、4月にまた増えるのではないですかね」。

市では市産品を返礼品に加えたり、自販機を道の駅にも設置する予定という。さらに近隣コースにも設置を依頼する方向で検討している。

もともと、御殿場市より先に神奈川県湯河原町では、20年12月にゴルフ場へ設置。松田町へと波及し、ひと月で500万円の寄付金が集まった月もあった。

ゴルフ場、ゴルファー、各自治体、三方がウィンウィンの状態になるため、ふるさと納税の自販機設置はさらに拡大しそうだ。

太平洋C御殿場ウエストに設置されたふるさと納税用の自販機

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月15日号より

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