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【ヤマランドニッポン】Vol.44 数々の名場面を演出! 可也山が見守る絶品シーサイド「芥屋GC」(福岡)

名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、男子ツアー「KBCオーガスタ」の開催コース、福岡県の「芥屋GC」をご紹介!

PHOTO/Norimoto Asada、Hiroaki Arihara
TEXT/Mika Kawano

18番・501Y・パー5
真っすぐなパー5。手前に3つ、左右に2つのバンカーがあるグリーンから振り返ると可也山の山容が飛び込んでくる

男子ツアー晩夏の風物詩

福岡県糸島市、玄界灘を望む緩やかな丘陵地に名匠・赤星四郎が設計を手掛けた芥屋ゴルフ倶楽部がある。男子ツアーのKBCオーガスタの舞台としても知られ、美しくも難しい挑戦意欲をかきたてる18ホールだ。

樹齢100年を超す松林でセパレートされたシーサイドコースのアウトは、玄界灘の荒磯にそそり立つ名勝奇岩、芥屋の大門を望みながら回る通称大門コース。広々としたフェアウェイに豪快なショットを放つダイナミックなホールが連なっている。

対するインは、小富士コースと呼ばれ、決して高くはないが本家富士山と見まがう姿の良い可也山の眺望が素晴らしい。タイトでトリッキーなホールが多いが、テレビ中継で見た“あの”光景を脳裏によみがえらせながらのプレーが楽しめる。

14年には藤田寛之が闘病中の父に捧げる地元初優勝に男泣き。16年は半年間腰痛による休養を余儀なくされた石川遼が復帰後初の優勝を飾るなど数々のドラマを演出した。今年の真夏の祭典でも最終日の18番で首位のビンセントがティーショットを左の崖下に落とすトラブル。先にホールアウトした石川が18番であわやイーグルの好プレーを見せたが、ビンセントがパーでしのぎツアー初優勝に輝いた。

幾多のドラマに彩られたコースで今度はあなたが主役になる。

8月に芥屋GCで行われた「Sansan KBCオーガスタ」は有観客で2年ぶりの開催。コースは距離が伸ばされバンカーの配置や形状を大幅に変更するなど改造され、難度がさらに上がった

芥屋GC
18H・7019Y・P72

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月21日号より