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島がまるまるゴルフ場! 日本で唯一の「海峡越えホール」がある長崎のコースが豪快すぎる

日本で唯一「海峡越え」のホールがあるゴルフ場をご存じだろうか?

そのコースとは、長崎県大村湾に浮かぶ小島をすっぽりゴルフ場にした『オーシャンパレスGC』。小島に5ホール、岬に13ホールの計18ホールを有する。岬と小島の間は陸続きではないので、つまり海峡というわけだ。海峡を挟んで岬側にあるティーから小島にあるグリーンへ向かって打つ11番パー3は、豪快そのもの。グリーンへ行くのは船ではなく、ちゃんと橋がかかっているのでご安心を。

海峡越えだけでなく、入り江越えも7ホールある。小島にある5ホールは360度海に囲まれたロケーション。それも海面が近く、文字通り“シーサイドコース”といえよう。ふと近くの小島を見れば、長崎市出身の歌手、さだまさしが所有するプライベートの小島があり、別荘も建てられているという。

同GCを初ラウンドした印象をアンドリュー・トムソン氏は次のように語る。氏は全英オープンを5回制覇したピーター・トムソンの長男で、本来の仕事は国際弁護士。世界の名コースを巡り、コース設計にも造詣が深く、先頃設計事務所も設立した。

「コースの造形が川奈の大島コースに似ています。ロケーションも素晴らしく、メモラビリティに富んでいて、毎ホールが印象に残ります。シグネチャーホールもありますし。ただ難を言えば、バンカーがグリーンと離れているため、スリリングさがちょっと……。しかしリゾートコースとしては“隠れた宝石”と呼んで良いのではないでしょうか」(トムソン氏)

よく知られていない理由の1つに、コース名が地名を含んでいないこともあるようだ。以前のコース名は長崎空港CCだったが04年に民事再生され、韓国財閥のハンファグループへと経営権が移った。同グループは韓国内にゴルフ場を持ち、そことの連携で現在のゴルフ場名になったという。

もっと全国的に知られていいと思うのだが。

海峡越えパー3に挑むトムソン氏

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より