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ゴルフの原点「歩き」のすすめ。大平洋C八千代Cの電動手押しカートがいい感じ!

ゴルフの原点はやはり“歩き”だと再認識させられるゴルフ場がある。

千葉県にある太平洋クラブ八千代コースだ。同コースはパブリックだった八千代GCを買収し、昨年再開場している。クラブハウスを全面リニーュアルし、ウッドデッキのあるスタート小屋を新築してリゾートの雰囲気を醸し出している。さらにミシュラン2つ星の名店がレストランを監修。コース自体も名匠、井上誠一の弟子、嶋村唯史氏が改修。18番パー3など水と緑が映えるロケーションでインスタ映えしそう。狙い通り、若年男女ゴルファーが増えているという。

さらに、同コースがもう1つ掲げた目標が“歩く”ゴルフの勧めだ。そのため、カートはキャディが運転し、プレーヤーは歩くラウンドが主。手引きカートの貸し出しもあったが、乗用カートに慣れきっているゴルファーにはきつかったのだろう。需要は伸びなかったという。そこで電動手押しカートも導入。ボタン1つでスタート、ストップ、速さも調節でき、歩いた距離も表示される優れものだ。

手を添えて方向調整するだけでいい電動手押しカート

導入のきっかけは、全英オープンを6回制覇しているピーター・トムソンの子息、アンドリュー・トムソン氏が紹介したことだという。

英国のリンクスを300コース以上ラウンドしたJGAゴルフミュージアム参与の武居振一氏が体験ラウンドしたところ「これまでさまざまな電動カートを経験してきましたが、八千代コースのカートはすばらしいです。ただ、スピードを調整するつまみが少し小さいので、年配ゴルファーはやや戸惑うかもしれませんね」とのこと。

ちなみに同コースでは歩きのゴルフができない人用に、フェアウェイ乗り入れ可の2人乗り乗用カートもあって、選択肢は多い。

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月15日号より