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ミケルソンは41歳、なのにタイガーは46歳…「世界ゴルフ殿堂」のなぜ 【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

今年3月に行われた式典で正式に世界ゴルフ殿堂入りを果たしたタイガー


世界ゴルフ殿堂
【World Golf Hall of Fame】


世界中の名プレーヤーや、ゴルフ界に多大な貢献のあった人物を選出し、長くその功績を称えるというのが、「世界ゴルフ殿堂(World Golf Hall of Fame)」の目的である。2022年3月にはPGAツアー82勝、メジャー15勝のタイガー・ウッズが殿堂入りを果たした。

日本人では、2003年に樋口久子が殿堂入り。その後、2004年に青木功、2005年に岡本綾子と続き、“ジャンボ”こと尾崎将司が2011年に殿堂入りしている。現在日本人ではこの4人だけだ。

世界ゴルフの殿堂の本拠地は、現在、米・フロリダ州のセントオーガスティンにある。殿堂入りのセレモニーもここで行われるが、この本拠地は1998年に移設されたもの。もともとの本拠地は、ノースカロライナ州のパインハーストにあった。

移設に伴って選考方法も変更となり、現在では、男性競技者部門、女性競技者部門、ベテラン部門、特別功労部門の4部門で表彰されている。

選考基準もたびたび変更されている。男性競技者部門の場合、「世界の主要ツアーで15勝以上」または「4大メジャーおよびプレーヤーズ選手権で2勝以上」という条件があるほか、「45歳以上」または「主要ツアーを引退して5年以上」という条件もある。

しかし過去の殿堂入りリストを見ると、2011年のアーニー・エルス(当時40歳)や、2012年のフィル・ミケルソン(当時41歳)など、40代前半で殿堂入りしている選手もいる。実は以前は「40歳以上」という条件だったのが、2016年に「50歳以上」に引き上げられ、2020年に「45歳以上」に引き下げられた、という経緯がある。この変更により、2020年12月に45歳になったタイガーが2021年度の殿堂に選出され、コロナの影響で延期となった今年3月の式典において、正式に殿堂入りを果たしたというわけだ。

日本人5人目の殿堂入り候補としては、マスターズを制した松山英樹が最有力だが、果たして15年後、タイガーと並ぶ勲章を受けることができるのか。