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ただ上手いだけじゃない! 「クラチャン」っていったい何のこと? 【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

競技ゴルファーなら一度は手にしてみたいタイトルだ


クラブチャンピオン


前の組に、プロみたいな球を打つ人がいる。「あの人は“クラチャン”だよ」「ああ、だからあんなに上手いのか」。ゴルフ場でよく交わされる会話のひとつである。

「クラチャン」とは「クラブチャンピオン」、つまりコースごとに年1回行われる「クラブ選手権」で優勝した人のことを指す。いわばコースの“顔”であり、他のメンバーからは一目置かれる存在。競技志向のゴルファーなら、一度は手にしたいタイトルだ。

クラブハウス内で、年号と名前が刻まれたボードを見たことがあると思うが、これは歴代のクラブチャンピオンの名が刻まれるチャンピオンズボード。ここに名前が載ることは競技ゴルファーとして大変名誉なことである。

ただし、クラチャンになるとプレーの内容はもちろん、ルール、マナー、エチケットなど、他のゴルファーのお手本となるような立ち居振る舞いが求められるようになる。コースの代表のような存在なため、クラチャンの評判がコースの評価にもつながりかねない。

クラブ選手権のプレー方式はコースによって異なるが、予選ラウンドは通常のストロークプレーで行われ、本選は上位選手によるトーナメント形式のマッチプレーで行われるのが一般的。単にプレーが上手いだけでなく、メンタルや相手との駆け引きといった“強さ”が求められる。決勝戦は1日で36ホールというケースもあるなど、過酷な戦いとなるだけに、勝利の喜びもひとしお。

そんな栄誉あるクラチャンに、何年も連続で輝いている人や、複数のコースでクラチャンを獲得するといった強者も数知れず。

さらにはクラチャンだけが出場できる「全日本クラブチャンピオンズ報知アマゴルフ選手権」(通称・報知アマ)という大会もあり、全国のクラチャンNo.1を目指すこともできる。伝説のアマチュア・中部銀次郎も出場しており、3度の優勝を飾っている。