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【只今コージ中!】Vol.90 このクルマで口説けないセレブ女子はもはやいない!? 新型「レンジローバー」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第90回はランドローバー「レンジローバー」の実力をチェック!

PHOTO/Takanori Miki MODEL/Kanon Miyake(GOLULU) THANKS/カメリアヒルズCC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

なんだかんだでゴルフ場は紳士&淑女が仲良くなるための場でもあります。私の知り合いにも、互いに離婚歴を持つ大人の男女が、ゴルフを通じて仲良くなり「共にプレーを楽しめるから」という理由で再婚したカップルがいました。もちろんゴルフだけではないでしょうが、大きな理由の一つになり得るはずです。

さて実際大人なゴルフ好き彼女を口説くにはどうすればいいのか? まず互いの趣味でありセンスの一致具合を確かめる手段にクルマやドライブがあります。クルマ選びには持ち主の価値観が反映されますし、いまどきメルセデスやBMWのようなブランドを選ぶのか? 国産ハイブリッドか? カーシェアリングなのか? いろいろな価値観が映し出されます。

そんな時、今回の新型ランドローバー・レンジローバーを選ぶような人がいたら、かなりのセンスと財力の有無を物語るでしょう。初代レンジローバーは1970年に生まれた世界最初のラグジュアリーSUVです。今でこそメルセデス・ベンツGクラスやベントレー・ベンテイガ、ロールスロイス・カリナンと高級SUVは粒ぞろいですが、これこそ元祖です。


それはデザインを見れば分かります。軍用4駆の延長線上ではない、ノーブルでエレガントなフォルム。今回で5代目となり、大型化し、空力デザイン化しましたが、初代の高貴な面影は残っています。デザインテーマは「リダクショナリズム(削ぎ落とし)」。ピクセルLEDヘッドライトが際立つシンプルかつ優美なラインはレンジローバーならでは。そもそも英国貴族が荘園を回るために作られた4WDであり、過剰さとは無縁。

パワートレインは3リッター直6ディーゼルターボ「D300」や4.4リッターV8ガソリンターボ「P530」に加え、直6ガソリンターボにモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドも用意。欧州のEV戦略に合わせ、24年には初のフルバッテリーEV仕様も予定。

乗れば本革とウッドに覆われたクラシカルかつリッチなインテリアで控え目な美しさに満ちています。ラゲッジは大きくキャディバッグ4本は楽々。このクルマに乗って大人のゴルフ女子をラウンドに誘う。それはそれでかなりの値踏み的行為なのかもしれません。ちなみに価格は1687万円から。単なる思いつきでできない大人の男のクルマ選びです。

(左)7人乗り仕様で3列シートを畳むのがベスト。広大な荷室が生まれ、キャディバッグはラクラク積載可能だ/(右上)新開発した13.1インチのタッチスクリーンなど最新のインフォテインメントを搭載/(右下)大きいのに滑らかなフォルムは優雅そのもの


ランドローバー

レンジローバー

全長×全幅×全高/5065×2005×1870mm
メーカー希望小売価格/1687万円~

週刊ゴルフダイジェスト2022年9月27日号より