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ドライバーが当たって2オンチャンス! そんなときの“あるある”ミス「待ちチョロ」【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。


待ちチョロ


前の組のトラブルによって、思いがけず、長い時間待った後にショットをするということがよくある。「待ちチョロ」が出るのはそんなときだ。

「待ちチョロ」とは、読んで字のごとく、待った後に出るチョロ(を含むミスショット全般)のこと。例えば、ティーショットが会心の当たりで、ボールがフェアウェイの絶好の位置にあれば、プレーヤーの心理としては、早く次のショットを打ちたいもの。時間が経つほど、直前のナイスショットのイメージが薄れていくからだ。

とりわけ待ちチョロが出やすいのが、パー5のセカンドで、グリーンがギリギリ狙えそうな状況のとき。

3番ウッドを手に「どうせ届かないから、打っちゃうよ~」と仲間に告げると、「いやいや、届くから待ったほうがいいよ」と諭され、その気になってスタンバイ。仲間はカートで前に行ってしまい、ひとりポツンと取り残される。数年に一度のスーパーショットが出れば2オンできる距離。当然力が入る。ほどなく後ろの組がティーイングエリアにやってくる。生意気に2オンを狙って待っている姿を見られ、余計にプレッシャーがかかる。「これでチョロでもしようものなら……」

こうなると、九分九厘、待ちチョロは確定する。盛大にチョロをかました後は、何事もなかったかのようにそそくさと次打地点に走るのみ――。

こうした待ちチョロを防ぐのに有効な方法としては、ひとつにオン・オフの「スイッチ」をつくることが挙げられる。

たとえば、プロなどで、打ったあと必ずグローブを外し、打つ直前にグローブをはめるように習慣づけている選手もいるが、これも「スイッチ」のひとつ。グローブを外した状態が「オフ」で、グローブをはめると「オン」=臨戦態勢に切り替わるというわけだ。

また、次打地点に向かって歩いている間はゴルフと関係ないたわいもない話で盛り上がりつつ、いざショットを打つ段になると途端に顔が引き締まり、一気に集中力を高める選手もいる。

ショットを打つまでのルーティンを必ず決めておいて、必ず同じ動作・タイミングでアドレスに入るようにするのも、スイッチを上手く切り替える方法のひとつ。

待ち時間が長くなるほど素振りをする回数が多くなり、“いつもと違う”状態で打ってしまうことになりがち。なるべく普段通りのショットができるように、自分なりの切り替えスイッチを持っておくといいだろう。