【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.291「“お願い”したらあかん!」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
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- >>前回のお話はこちら 先日、僕の弟子の中村映禅のタイのスタジオでレッスンをしている亘依子プロと、鴻巣CCでラウンドしたときに話したことを書きます。 奥田 アマチュアは世間通りにやっておればええと思うとる、こうやって真っすぐ構えて、この角度で真っすぐ上げて、このタイミングで打ったら真っすぐに行くはずやとやっとるわけです。ひとつも上手くいかへんのに。……
前回同様、タイで僕の弟子の中村映禅のスタジオでレッスンをしている亘依子プロと、鴻巣CCでラウンドしたときのことを話します。
今回はアプローチに関してですが、プロ同士なので、プロやったらこういう考え方をしなさいという、ちょっと難しい話をしています。
奥田 グリーン周りからアプローチするときに、サンドウェッジを持って「フワッといくんやったらこんな感じやな」「ツツッと止めるんやったらこんな感じ」「ゆっくりトントンやったらこんな感じ」いうふうに、球の前に立ったときに3~4種類ぐらいのイメージがパパッと出てこんとあかん。見ただけで、距離も測らんと。
亘 はい。
奥田 さらに、52度のウェッジで打つんやったら、「手前にワンクッション入れてこんな感じやな」とか、「いやいやちょっと開いてゆったりやな」とか、これも3~4種類ぐらいイメージが出てくる。そうすると、アプローチのときはクラブを2本持っていけば6~8種類の選択があるわけや。
亘 はい。
奥田 これはライがええときの場合であって、悪ければ打ち方は限られてくるから、当てはまらんけどね。
亘 あ、なるほど。(この後、ラウンド中に亘プロがアプローチを打ったが結果はショート)
奥田 今のはゆるんだんか?
亘 違います。
奥田 じゃあ自分で思惑が初めから外れとるんやな。スウィングのミスやなく、読みのミスやな。
亘 そうです。
奥田 だったら最初に言った、ボールの前に立ってこういう球筋で打つとイメージするとき、「キャリーで直接ダンクするくらいや」思うてたら……。
亘 ああはならないということですよね
奥田 そうやな。だから打つ前に、ちょっとだけお願いしてるんや。
亘 はい、願ってるかもしれない。
奥田 「ええところに寄ってや」と。ゴルフはお願いしたらあかん。一切の頼みごとをしないいうんはね、ゴルフではすごい大事なことです。
亘 確かに「お願いします」が気持ち的に出ちゃうときが本当にあります。
奥田 ティーショットで曲がる球に向かって「我慢!」とか言うてるやつおるやろ。そんなもんはお願いしても遅いですわ。

「これはお願いしてるんと違います。イメージしてるんです」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年9月29日・10月6日合併号より


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