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「400Y飛ばしたい!」子どもが言う“変なこと”頭ごなしに否定していませんか?

TEXT/SHOTANOW

メジャーチャンプ・渋野日向子を育てた青木翔が“コーチング”のこだわりを語る連載「笑顔のレシピ」。ゴルフだけでなく、仕事や育児などでも役立つヒントが満載!

「僕、400Y飛ばしたいです!」

教え子と話していると、こんな突拍子もないことを言われることがあります。まだ体も大きくなりきっておらず、今の飛距離はせいぜい200Y弱の子が言うんですから、子どもってすごいですよね。

それはちょっと無理だから、「まずは200Yの看板越えを狙おう」と現実的な落としどころに軌道修正をするのは簡単です。

でも、はたして本当に“無理”なのでしょうか? ほんの20年前までは、400Yを超えるホールでワンオンをすることも、日本人がメジャーで優勝することも、多くの人が考えすらしなかったことだと思います。恐らくそのころにこれらを目標に掲げていたら「いやいや、まずは……」なんてたしなめられていたのではないでしょうか。

僕たち大人はさまざまなことを経験しているぶん、いま起こっていないことや自分の尺度に収まらないことに対して、「現実的ではない→無理だ」と考えてしまいがちです。でも、そんなことはやってみなければわかりません。

僕らができるのは、まず大きな目標の可能性を信じてあげること。そしてそのために必要なサポートを何でもすることです。

僕は、400Yを飛ばしたいと言った子の可能性を本気で信じています。

さて、4月に入り、新社会人や今まで違う環境にいた新入社員と話す機会が多くなる時期です。彼らは経験やその組織・業界の常識がないぶん、突拍子もないことを言い出すかもしれません。でもそれを、無理、できるはずがないと決めてしまう前に、一緒にトライをしてみてほしい。どうやったらできるのか、そのために今すべきことは何なのかという部分に、今まで獲得してきた経験を注ぎ込むのです。そうすれば、彼らの可能性は無限に伸びるし、こちらも自分で作ってしまった常識を超えた、新たな気づきを得られるようになるでしょう。

「無理」と決めつけず、実現に近づくために自分に何ができるかを考えよう(PHOTO/Hiroaki Arihara)

青木翔
あおきしょう。1983年生まれ。福岡県出身。渋野日向子をメジャーチャンプに導き、三ヶ島かななどツアープロや、全国トップレベルのジュニアゴルファーの育成に努めている

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月20日号より

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