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【岡本綾子 ゴルフの、ほんとう】Vol.817「考え方や言葉を変えるだけで前向きなエネルギーに変換できます」

KEYWORD 岡本綾子

米国人以外で初めて米女子ツアーの賞金女王となった日本女子ゴルフのレジェンド・岡本綾子が、読者からの質問に対して自身の経験をもとに答えていく。

TEXT/M.Matsumoto

前回のお話はこちら


仕事でも何でも成果を出すには、ある程度のストレスがないと先へ進まないような気がします。岡本さんは今まで経験した中で良い意味でのストレスがあったとすれば、どのようなものでしたか?(匿名希望・55歳・HC10)


ある調査データによると、日本で働いているおよそ6割の労働者がストレスを感じながら仕事をしているそうです。

でも、質問にあるように仕事や作業に取り組む際、何も条件や制限がない場合より、ある程度の縛りがあったほうが良い場合もあるかもしれません。

気候の変化や寒暖差、騒音や混雑といった物理的な要因のほか、社会的な人間関係がストレス源になることもあり、そのストレスの反応には、心理的な気分の落ち込みや身体的なこともあるでしょう。

わたしの小さい頃は、ストレスという言葉は耳にしなかったですし、ストレスで体調を崩す人がいるとは思いませんでした。


しかし現代では、ストレス問題が深刻化しているというのが事実です。

そう考えると、ストレスを感じながら仕事をしている人は約6割では済まない気がしますし、少しの体の不調はすべてストレスとする傾向もあるかもしれませんね。

確かに、ストレスという言葉をいまは日常的に使うようになりましたが、いま感じているストレスは、ほんとうの意味でのストレスなのかどうか、少し立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。

普段の生活の中で相手が話す言葉にちょっとイラッとしたりなど、心理的に多少の負担を感じさせられたときストレスだと思いますし、思い通りに行かないことがストレスを作り出すこともよくあることです。

わたしの経験上、ストレスのもとはさまざまな人間関係だったと思います。

自分のことなら我慢したり、諦めたりすれば解決できるでしょう。

ですが、他人の感情や思いはコントロールできません…。

その人と自分の間に関係があるから、その人の態度や言葉がストレスの要因となってきます。

相手との関係性の問題がストレスのもとになるため、簡単に解決や排除もできないぶんとても難しい問題なのかもしれません。

反対にいえば、人間関係ではないストレスとは、実はそれほど深刻なストレスではないと考えることができると思えないでしょうか?

たとえば、目的を達成しようとするうえでの条件、制限、縛りなどは越えなければならない壁にすぎないのであって、むしろ努力をかき立てる原動力になってくれると考えられないでしょうか。

考え方を変えることで、プラス思考に転換できれば、いま思っているストレスは、ひょっとしてストレスではなく活力となるエネルギーなのかもしれません。

ストレスなどいろいろな障害があるかと思いますが、わたしはそれらを解消するには健康次第だと最近は強く感じます。

「元気でいれば何でもできる!」

そういえば、これってアントニオ猪木さんが生前に言っていた言葉でしたっけ(笑)。

わたしもつくづく、ほんとうにそう思います。

生きて元気でいれば、ポジティブにも考えられるのですが、健康を害すと途端にネガティブになり好奇心も向上心も薄れてしまいます。

多少のストレスを感じるのは生きている証しと心得たほうが、生活の活力となり得るので精神的に上向きに作用するかもしれませんよ。

「乗り越えようとする“カベ”が存在することは、とても有意義な人生だと思います」

週刊ゴルフダイジェスト2024年6月18日号より

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