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グリーン上のカップの位置「ピンプレースメント」が日によって変わる理由とは?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。


ピン プレースメント


グリーン上でカップが切られる位置を「ピンプレースメント」「ピンポジション」などと呼ぶ。1番ホールの″今日の”ピン位置は左奥、などと言うように、ピンの位置は日によって変わる。その理由は、プレーヤーを飽きさせないためということもあるが、いちばんの目的はグリーンの保護のためである。

カップの周辺というのは、プレーヤーの踏圧が集中して、芝が傷みやすい。カップを切る位置を日によって変えることで、1カ所だけ芝が傷むのを防げるというわけだ。

グリーンの面積にもよるが、ひとつのグリーンに対して、設計時に想定しているピンプレースメントのエリアは4~7カ所あるのが普通だ。

日ごとにローテーションさせながら、ピン位置が手前ばかり、あるいは奥ばかりにならないよう、手前、真ん中、奥が均等になるように設定される。ただし、芝の生育状況によってカップを切ることのできる場所が制限されることもあり、ホールによっては2、3カ所のエリアでローテーションせざるをえないケースもある。

ちなみに雨の日には、ピンプレースメントのローテーションとは関係なく、グリーンのいちばん高いところにカップを切ることが多い。

グリーンのアンジュレーションは、排水装置として機能する側面もあり、その排水ルートの上流(つまり高い場所)のほうが乾きやすい。その意味では、排水ルートが複数あって、梅雨時期など雨が続いても、カップを切れる場所が何カ所か確保できるグリーンが、設計的にいいグリーンといえる。

次にラウンドに行った際は、こういった視点でグリーンを見てみると新しい発見があるかもしれない。