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【名手の名言】岡本綾子「ゴルファーは、ハンディキャップの数だけヘッドアップするのよ」

レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は日本女子ゴルフの礎を築いたレジェンド・岡本綾子の言葉を2つご紹介!


ゴルファーは
ハンディキャップの数だけ
ヘッドアップするのよ

岡本綾子


2007年のミズノクラシック。上田桃子はショートパットに悩んでいたという。上田が練習グリーンでボールを転がしているとき、その試合のTV解説をしていた岡本が通りかかった。

上田はすかさず、岡本に助言を求めたが、そのときの岡本の言葉が『書斎のゴルフ』VOL.5に収録されているので、ここで紹介しよう。

岡本は「目の玉が動きすぎる。ボールのディンプルが見えている?」と応えたという。その後の述懐の言葉が実に含蓄に富んでいる。

 「要はほんの少しだけ目が離れるタイミングが早い、ってこと。不安やら、気になることがあって、ショートパットのときに最後までボールを見ることができずに、インパクトに誤差ができていた。ディンプル云々というのは、それくらいボールを見なさいってこと。これはプロ同士の会話のおまじないみたいなものよ」

プロにも、特に小技、パッティングにはヘッドアップによるミスがあるというのだ。その後、アマチュアの場合という話題に至り、表題の言葉が口をついて出たという。

酒席はともかく普段は無口だが、それだけに岡本の言葉には重みがあり、示唆に富む。


自分で自分の首をしめてきな

岡本綾子


2013年の中京テレビブリヂストンレディス最終日。首位から発進する愛弟子・森田理香子に師である岡本がスタート前にかけた言葉だ。

ガチガチに緊張している弟子に、リラックスしろといっても無駄なこと。むしろ修羅場に“醜態”をみせてこい、そうすれば居直りの度胸も出てくるかもという岡本らしい激励の仕方だったのだろう。

岡本も現役時代、数えきれないくらい心臓を鷲掴みにされるほどの重圧を経験した。米女子ツアーで17勝しているが、全米女子オープンではプレーオフに敗れてもいる。

そんな経験から岡本は、単なる激励ではむしろ逆効果になることを知っていたのである。 岡本の逆説にみちた激励が効を奏したかどうかは判らないが、森田は緊張に体を縛られながらも1打差で逃げ切ってその年の2勝目を手にした。

■岡本綾子(1951年~)

おかもと・あやこ。広島県生まれ。今治明徳高校~大和紡績ではソフトボール部に在籍し、エースで4番バッター。国体優勝の祝勝旅行のハワイでゴルフに出会い、帰国後、1973年に池田CCで修行を始めるや、翌74年秋には2回目の受験でプロテストに合格。するとデビュー年となった75年に初優勝。81年には年間8勝して賞金女王に輝いた。同じ81年に米女子ツアーテストに合格し、翌年米ツアーに参戦すると、こちらもその年に初優勝し、以来主戦場を米ツアーに置く。そして87年には4勝を挙げ、日本人初の米女子ツアー賞金女王となった。国内44勝、海外18勝。05年、世界ゴルフ殿堂入りの快挙も果たす。

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